同業者は百合シスター!? 『霊媒師いずな』 6巻

霊媒師いずな 6 (ジャンプコミックス デラックス)

霊媒師いずな 6 (ジャンプコミックス デラックス)

ホラーとエロスが融合してスピンオフとしてとは別の人気を着実に付けている本作。
既にアンダーヘアが出てくることも普通と受け取れるくらいにまで慣れてしまいましたが、
やっぱり今回も怖くてエロい見所満載です。
裸とかとは違うんだけど、いずなの学ランとかスーツ姿は意外なセクシーさがあったりしますし。
同じくスーツを着た管狐はこれまたえらくシュールな図でした。

毎度のことながら現代社会を扱ったネタは
仕事に追われてひたすらに忙しない生活を送る身にはたまりませんね。
就職活動しかり、ゴミ屋敷に住む老人しかり、アイドルの枕営業しかり。

世知辛いテーマながら、どれもが人情話が根底にあったりして、
さりげないヒューマンドラマには思わずこみ上げてくるものがあります。
今回はどちらかと言うと人間描写が多くてホラー描写は全体的に少なめではあるものの、
口裂け女に口を裂かれる場面だけはガチでした。

ぬーべーのときもそうだったけど、霊を冒涜する奴の末路は悲惨ですね。


ホラーもエロスもあるものの、それ以上にくるものがあったのが人情劇。
毎回泣かせるエピソードは多いのですが、
それでも今回はグッと来る話が多かった気がします。
いずな自身のエピソードはその中でも特に泣けますね。

家族よりも仕事を選んだ父親との確執に、和解と別れ。
基本家族エピソードに弱い身なだけになおのこと。
どっちも当人にとっては手放すことのできない大事だけれど、
生きるためにはあえて一番大切なものを選ばない選択もある。
一人の人間として、一人の親としてそんなときにどちらを選ぶか。
選ばなかった方とはどのようにして望むべきであるか。
仕事に生きるってことはそういう覚悟を持たなければならないこともあるんですね。
最近やたら忙しい状況下にある自分なだけに
こんな状況だからこそ気を強く持たなければならないんだと教えられました。
これでもう少しは頑張っていけそうです。


ある意味今回のメインとも言えるのが新キャラの登場です。
いずながイタコで『和』とするのに対して、
新キャラの沙聖さんはエクソシストなシスターで『洋』な立ち位置。
嗚呼、ついに本作にシスターなんて素敵すぎるキャラが・・・
某Rの付くネトゲでプリーストが好きだったりする人にはたまらないのではないでしょうか。
当然のように除霊中に霊に襲われて半裸になってしまったりもしますし。

何でなんでしょうね、露出ゼロなのに修道服には浪漫と色気を感じずにはいられません。
更にはいずなに対して何だかよからぬ感情まで・・・

百合の気まであるとか最高すぎですよ。
当人にとってはただの博愛精神とかなのかもしれないけど、
行動があまりにもガチすぎです。
同業者ってことできっと今後も度々出てくることになるでしょうから、
もっと色んな目に遭ってもらいたいかも。
そしていずれはいずなのことを師匠とかお姉様とか呼ぶようになったら完璧です。