伝説の小学生鮮烈なる秋葉原デビュー!? 『私のおウチはHON屋さん』 5巻

私のおウチはHON屋さん(5) (ガンガンコミックスJOKER)

私のおウチはHON屋さん(5) (ガンガンコミックスJOKER)

今日も色んな変わった客が来訪するエロ本専門に取り扱う中沢書店で働くみゆちゃん。
とある理由で秋葉原を訪れた先で母親とまさかの再会を果たし・・・
小学生+エロ本の完全にアウトな題材を調理し、
人情ありのコメディとして楽しく描かれる本作も5巻目。

みゆちゃんは相変わらず小学生とは思えないほどの
ハイスペックぶりを発揮しまくりです。
今回は探偵になったり、機械と心を通わせたり、秋葉原で営業活動を行ったり。
何気ない日常を描く回でも学業と書店員とを両立してるし、
店のブログ更新までやっちゃったりどこまでもいい子すぎる。
ブダインドタッチなんてできないから指一本一本で
キーボードを見ながら一文字ずつなんて甲斐甲斐しくて泣けるじゃありませんか。

既にエロ本界では神のような伝説の存在となりつつあるのに、
このままだと名実共に本当に人間の限界を超えた神になっちゃいそうですよ。
こうなると次はドラマCDなりアニメなり、
何らかの形でメディアミックスされて、
現実世界にまで進出してくることを期待せずにはいられません。
エロ本とか露骨なセクハラ描写をどうするのかってところはあるにせよ、
けっこういい感じにウケを狙えそうな気がするんだ。


全年齢向けとしての適度なエロスに隠された人情と非現実感。
元々設定からして現実離れした本作ではありますが、
いよいよもって本編の内容自体も現実離れしてきてますね。
エロ本怪盗って!?
意志を持ったビニ本自販機って!?
このあたりのエピソードで出てきた新キャラも、
後々意外なところで登場したりするんでしょうかね。
割とちょくちょく以前に出たキャラが再登場することもありますし、
ビニ本自販機を作ったちびっ子博士とかは
変な発明品を持ち込んでは騒ぎの原因を作ったりとか、
色々と使いどころもありそうですからね。

これだけぶっ飛んだ設定と内容が繰り広げられているのに、
毎回いい感じに人情話になってしまうってのがすごいです。
エロ本怪盗が盗みを働く本当の理由は別のところにあったり、
ビニ本自販機がすごい博士想いの人格を備えるようになったり、
どれだけメインパートがぶっ飛んだギャグであっても、
ええ話やわーと思えてしまうからこそこんなにもハマれるのかもしれないです。
何と言っても今回は母親との再会って一大イベントもありますからね。

直接対面するまでに一悶着あったりするわけですが、
家を出て行った親と意外な地で再会するなんてデスティニー、
感動しないわけが無いじゃないですか。
これはこれでストーリーが大きく動くことになりそうではあるにせよ、
どうなってくのかこれからが楽しみなところです。
勿論エロワードを恥ずかしながら言いながらも、
的確に本を薦める様子が可愛いのも楽しみではありますけどね。

※エロ本のタイトルのことです
とは言っても今回は全体的にエロ方面ネタは少なめかな?


伝説はもはやワールドワイドに。
すっかりエロ漫画家として名を馳せている山田さんが、
初のサイン会を開催することになって、
恥ずかしいからと同行したことから始まる秋葉原エピソード。
これが色々と驚きだったわけですよ。
自分も最低でも週一、通過するだけならほぼ毎日通る身だけあって、
見覚えのある景色が満載で、何気に今回がはじめてだったことがまず驚き。
地方の専門書店の方がレアって思ってるし、
どこの店も普通に18禁コーナーがあるから微妙に感覚がズレてたのかな。
街並みはともかくとして、まさかのエウリアンまで出してくるとは思わなんだ。

山田さん見事に引き込まれて絵も買わされちゃってるし・・・
知ってればスルーすべきってわかってるからいいけれども、
何も知らないとこんな風にターゲットにされてしまうんですね。
そういや都内に通い始めた頃は何度となく引き込まれた覚えもあったなー。
特にごり押しされることもなくよく無事に脱出できたわ。
そんな秋葉原で繰り広げられる伝説の数々が更に神格を増すことに・・・
もしリアルでみゆちゃんみたいな娘が出現したら間違いなく伝説になりますって。
たぶん真っ先にTwitterで#akibaタグでそんな娘がいたことが捕捉されて、
RT数が大変なことになって2chアキバ系のBlog全般で記事になって。
普通に光景が想像できるあたりが怖いわ。
しかしみゆちゃんの母親が見せた反応は意外にもクールでドライ。

まだこんなものじゃない・・・だと・・・!?
「約束の日」が意味するところが何なのか、
真の力を完全に解放したみゆちゃんの実力とはどれほどの神レベルなのか。
このままエロ本で世界を救っちゃうレベルになっちゃいそうですよ。