揉み揉み・・・ 『揉み払い師』 1巻
- 作者: 空詠大智
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/06/17
- メディア: コミック
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誰が呼んだか、彼らのことを揉み払い師と呼んだ・・・
タイトルからして恐ろしいまでのオーラを放ち、
まさにタイトル通りの展開で連載開始当初話題となった本作。
満を持してついに単行本のリリース開始です。
帯書きにも書いてある通り、
『揉む』といって揉むものなんて一つしかありませんからねぇ?
ド直球なタイトルで内容も寸分違わずその通りと言う、
真面目に馬鹿をやってる感が凄まじいのですが、
そういうシーン以外にも意外とストーリーってものがしっかりしているので、
変則的な捉え方をすれば現代伝奇ものとしても楽しめますね。
主人公の十文字兄妹や、毎回出てくる各ヒロインもキャラ付けできているし、
ただ揉むだけの変態的な内容だと思ったら大間違いでした。
小影の場合、感情がないからある意味余計にタチが悪いとも言いますが。
憑かれているか確かめるためにも『揉む』し、
下着とか身の回りのものを平気で掠め取るし。
そのうち警察のお世話になるエピソードがあっても不思議じゃないですよ。
『揉む』と言ったら紳士として答えは一つ。
本作は陰陽師的な感じで邪霊を払う兄妹のストーリーなわけですが、
その手段こそが本作最大の特徴であり見所であると言えます。
それは文字通りに『揉む』と言う行為。
何を揉むかって?
おっぱゐに決まってんだろ言わせんな恥ずかしい。
まぁ本作を読むような、興味を持ったような人にとって、
まかり間違っても何かを揉み消す的な意味だとか、
按摩でもやってるのかとか、そんなことをイメージする人はいないと思いますが・・・
邪霊が巣食う場所が若き女性の胸元ってことで、
話としては筋が通っているにしても、やっぱり胸を注視せずにはいられない。
と言うかですね、全体的におっぱゐ作画に力入りすぎです。
まさか見開きで揉んでるシャイニングフィンガーを見ることになるとは思わなんだ。
揉むシーン自体は全話共に見開きなんですけどね。
これってまさか・・・ただ単におっぱゐを描きたかったからじゃないですよね!?
胸もさることながら、細かいところで作者の妙なこだわりを見ることができたりも。
ほぼ毎回のようにヒロインに絡むヤンキーが出てくるのですが、
いずれも『俺のバナナを〜』⇒『このキノコ共〜』って・・・
ええいこのポークビッツ共め!
ぃゃ『バナナ』にこだわりありすぎですって。
邪霊に憑かれるは、可愛い女の子の証。
毎話エピソード毎にその回のゲストとして出てくるヒロイン達が総じて可愛い。
こんな娘さんたちが揉まれて感じて・・・濡れるッ!
ただ可愛いだけではなく、全員が個別に悩みを持っているのもまた大きな特徴。
悩みの形も失恋もあれば友情もあり、家族愛と罪悪感の鬩ぎ合いあり。
邪霊の存在ってものがこうした心の暗部そのものの描写として一躍買ってます。
恐らく一番激しい過去を持っていたのは2話目のヒロインですかね。
亡くなって邪霊と化した親友と初めて出会った回想シーンの一幕がヤバい。
明らかに何度も常習的に犯されてるじゃないか・・・
ぅーむ、この過去のシーンをもっと克明に描いたら間違いなく18禁になりますね。
わけありなのはヒロイン達だけではなく、
主人公兄妹もそれぞれの事情ってものを持っていたりします。
兄は邪霊につけ込まれぬためにも感情を持つことが許されず、
妹は過去の記憶を失った記憶喪失状態。
胸を揉むとか役得とすら思えないのは悲しいものがありますね。
中には自分のように慎ましやかな方が好みなのもいるかもしれませんが。
しかし総合して見てみると妹の小波が一番可愛いです。
記憶がないなりに小影との思い出を作ろうと同行して奮闘する健気さが。
何よりもカバー下で鏡の前で変なポーズを取ってる姿が。
将来的には小波が邪霊に憑かれて小影におっぱゐを揉まれるなんて展開に期待しちゃいます。