初の公募企画は大変なことに・・・ 『氷室の天地〜Fate/school life〜』 5巻

氷室の天地 Fate/school life (5)

氷室の天地 Fate/school life (5)

衣替えを迎えた季節は秋。
文化祭シーズンで読者をも巻き込んだ一大企画が実施され・・・
昨年末にzeroの一期目も放送され、春には二期目と魔法使いの夜を控え、
OVAカーニバルファンタズムがリリースされたりと、
静かに盛り上がりを見せるTYPE-MOON旋風。
眼鏡っ娘とパロネタの伝道師が送る本作も気が付けばちろちゃんに次ぐぱれっと最古参ですが、
どこまでも尽きることの無いネタの嵐で攻め立ててきています。
色々と各方面からのパロネタを扱った作品は数あれど、
本作レベルの読者完全無視で我が道を突き進みまくるほどに濃いものとなると、
そうそうお目にかかれるものではありませんね。
表紙からして謎の白い液体だのパプアニューギニアの某シャーマンだの、
新旧入り乱れたネタの幅が広すぎです。
孤独のグルメ、どげせん、BLOOD-Cと、

ほぼ最新のものも数多く盛り込まれていますから、
それだけでもニヤリとできるってものです。
(個人的には特にハイ・ヌーンとかドリフの銭湯あたりがマニアックで)

本当にこれを商業誌で連載して単行本として出ているからすごいよなぁ。
尤も、同人誌ではもっと大変なことになっているので、
これでもまだソフトではあるんですけどね。
さすがにマスカラスさんとか本作に出すのは無理だよなぁ・・・


敗北のトラウマを払拭せしは勝利のみ。
今回前半パートのメインとなっているのが3巻から続く、
英雄史大戦で一成に敗北を喫してからの微妙な関係の決着。
件のゲームは当然のこと、一成自身からも逃げ続けていて、
前回はヘタレてた場面が目立った氷室ですが、
丸一巻分の間隔を経てようやっとリベンジの時がやって来ました。
どんな奇抜な作戦で勝つのかと思ったら、想像以上に正攻法でしたね。

最近はこの手のカード対戦するゲームも随分と増えましたが、
実際こんな感じなんでしょうか。
ゲーム以前にカードとか揃えるコストが怖くて手を出したことが無いので、
いまいち勝手がわからないと言えばわからないんですよね。
某美しすぎる何だとか、ドッドッドのあれみたいじゃないことを願います。
適当にギャラリーしたときは確かに常時シャッフルでもしてるのかってくらいに
フィールド上で忙しなくカードを動かしていたのを見た覚えがありますが。
本作においてはゲームそのもの以上に意外な偉人のエピソードが数多く見られたし、
何だかんだでけっこうな期間プレイしてるエピソードがあったので、
今回の分で終わってしまうのかと思うとちょっと寂しいものがありますね。
尤も、これがあったからこそ後半に出てくる公募企画に繋がったのかもしれませんが・・・
で、リベンジに向けて特訓したときに相手をしたイギリス人って、
やっぱりウェイバーなんでしょうかね。

国籍もさることながら、アレキサンダー即ちイスカンダルへの思い入れが尋常じゃないし。


学校生活の華、文化祭もカオス極まれり。
今までも球技大会に体育祭にと、普通の学校では絶対にありえない競技が続出で、
笑いと同時にどうでもいい知識を身に付けさせてくれたもんですが、
案の定今回もすごいことになってます。
ぃゃ、あくまで「文化祭」そのものは割と普通ではあるんですよ。
テーマの趣旨に沿いながらもアイディアをひねった出し物、
色んなクラスや部活動の出店する出店、果てはミスコン。
(個人的には遠坂や桜よりも由紀香を推したい)

このあたりは自分の出身校でもありましたからね。
ウチのところはミスコンじゃなくて男装&女装のTLコンテストでしたけど・・・
それはそうと、その文化祭をカオスたらしめる最大の要因が公募企画。
英雄史大戦とは関係ないものの、その流れを汲んだのか、
最強偉人募集が想像以上にすごいことになってました。
描き下ろしのカラーページでも裏話なんかが語られていますが、
ある程度の方向性が位置付けられた以上は、
第二回があったら更にとんでもないことになるのは必至です。

ぃゃもう何と言うか、偉人じゃなくて完全に超人になってるネビル・シュートで盛大に吹いた。

そうかーキン肉マンとクロスオーバーしてたのかー(超棒読み)。
プラトンもどことなくカメハメ師匠な雰囲気漂わせてますしね。
次があったときに備えて今から変な偉人がいないか調査してみるかー。