BAMBOO BLADE 12巻

BAMBOO BLADE 12 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 12 (ヤングガンガンコミックス)

ブラックデュランもとい、榊ウラ復活!?


前回はTV撮影の話の業界側がメインとなっていて半分芸能界の話になっていましたが、
ついに全国の猛者が集う収録が開始されました。
連載100回を迎えたことと、最終章と銘打っているだけに、
いざ収録が開始されたかと思うと、ただひたすらに衝撃的な展開ばかりでした。
開幕からして読んでる作品を間違えてしまったのかと勘違いしてしまうような退魔シーンですし、

かと思えばアナザーストーリーにあたる『B』との微妙な接点も見られたりと、
細かいところにも色々と行き届いてるなー。
さりげなく表紙に出てる椿さん(タマちゃんママ)の若かりし頃の姿とか、

回想シーンに至るまで見所満載ですよ。
でも何よりも言えるのは青春ってのが輝いてるってことです。

毎度のことながらこんな生活送れてたらなぁと・・・ね。
なまじ灰色の青春を過ごしてきた身としては。


一度は捨てた剣の道、復活のきっかけとなったのは・・・
長身な身なりとクールビューティーな雰囲気を漂わせていると思わせて、
実は妄想に取り憑かれたとんでもないヤンデレだったウラですが、
そうなるべき運命であったのか、ついにその手に竹刀を握る時がやってきました。
惚れ込んでいる男が主演していた特撮のブラックデュランとリンクして復活する回は無駄に熱い。
否、暑苦しすぎる。
ただ、ある意味最後まで剣を捨てていた方が良かったのかもしれません。
何よりもきっかけがヤバすぎた。
確かに再び竹刀を握るには至りました。
が、ヤンデレっぷりは直るどころか逆に加速して・・・

このままだと本気で人を殺しかねません。
嫌だぞ、本作のようなギャグを織り交ぜた青春剣道ストーリーでNice boat.な展開は。
それともう一つ、大きな勘違いをしていたようです。
見た目に反して実はとんでもない大バカらしいです。
復活後の状態を言うなれば、両津のバカはどこだ!と
甲冑姿で派出所に殴りこんでくる部長のごとしと言いましょうか。


真の強敵は思わぬところより現れる。
これまでの展開とか全てがタマちゃんとウラの直接対決で算段が進んでいるものと思ってました。
そんな大方の予想を完全に覆すことになるラストはいよいよもって先が読めなくなってきました。
前回に出てきたほんの細かい設定だけだと思われていた部分がこんなところで意味を為してくるなんて。
三人だけ名前すら不明だったのはこのためだったのか。
タマちゃんも紛れもなく全国クラスの実力ではあったけれど、
そんなタマちゃんを構えだけで畏怖させた相手とはまさかの・・・

どうするんだよ、もう直接対決なんて流れじゃなくなってるよ。
全ては決定事項であるかのように集まった面子がこれから何を巻き起こすのでしょうか。
既にラスボス的な立場になるのが本当にウラなのかすら疑わしくなってきました。
一年間のブランクをものともせずに他を圧倒するであろうことは予想に難くはないのですが。
とかく一言で表すのであれば、全国は広い。
ここでタマちゃん含めた全員が完全敗北して、
今度こそ全国目指す!となって決勝の場で・・・って終わりになりそうな予感もしてきました。