嫁姑の拳 2巻

嫁姑の拳 2 (秋田レディースコミックスデラックス)

嫁姑の拳 2 (秋田レディースコミックスデラックス)

激突?モーツァルトVS松田優作!?


武闘派な嫁と姑が関わった人たちをも巻き込んで繰り広げる
トンデモアクションホームギャグな本作にまさかの、そして待望の2巻が登場です。
当人たちのみならず、他の登場人物も軒並みありえないキャラばかりで、
なおかつ期待通りの無茶苦茶っぷりを発揮してくれるので、
終始笑いが止まりませんよ。

ネタも普通に見た目的にわかりやすいのばっかりで、
型にはまった展開をうまく広げてくとか、もう生活全てがコントです。
今回も毎回一度は入る見開き大ゴマが健在で、
これがまたえらくシュールなもんでして。

全体的に前回よりも二人の喧嘩シーンは少なめで、
その分毎回起こるトラブルに重点が置かれてたかなと。
やっぱ何だかんだで仲いいよなぁ・・・


嫁と姑、どっちもキャラとしてはっちゃけすぎですが、
やっぱり代名詞的な存在の姑のリリィさんです。
好々爺とは程遠い武闘派なはずなのに、
時折見せる歳甲斐ない行動が何か可愛いと思ってしまいます。
普通の年寄りキャラに見る可愛さとは違うんですよね。
ええ、可愛いのは名前だけではなかったってことです。
どちらかと言うとツンデレ風味と言いましょうか、
海外に興味ないとか言っておきながら、
いざ海外旅行がかかったとなるとやっぱり行きたいんじゃないかとね。
あぶれた自分が行きたいがために
優勝商品がハワイ旅行のママさんバレー大会に参加してしまいますし。

この喜びよう、一番行きたがってますよ。
そしてこの二人が参加する以上は当然のように殺人バレー化。
世界一デンジャラスなママさんバレー大会、敵に回したら怖すぎる・・・


メインの羽場一家のみならず、他の連中も濃い人ばっかりです。
準レギュラー化した有山さんは相変わらずの超人っぷりで
数多の現場と業種を股にかけたヘビーローテ労働をこなしてますし、

(※清掃中です)
新たに登場した新キャラもトラックを生身で正面から弾き返すような人外もいれば、

自分の客を片っ端から奇抜な髪型にしてしまうカリスマ美容師もあり。
そりゃあ並外れた戦闘力の嫁と姑ですから、
こんなにも変人でもなきゃ相手なんか務まりませんて。
松田優作探偵物語ってそんな30年前のドラマのネタなんて完全に若い層は置いてけぼりです。
髪型と格好でモーツァルト松田優作の競演ってとんでもなくシュールな図だと思うんだ。