それでも町は廻っている 6巻

それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)

歩鳥髪型七変化?


何気ない日常の中に時折非日常が入り混じったりして、
平凡な中に潜む非凡を感じさせてくれる本作。
巻数2桁までの折り返し地点に到達しましたが、
今回もじわじわと効いてくる笑いに満ちてますね。
全体的に漂う80年代臭が笑いの中にもえも知れぬノスタルジーを感じさせます。
押入れ整理中に見つかった占い機を巡るエピソードあたりは、
笑いと懐かしさ、そしてちょっぴり不思議な巡り合わせと、
本作らしさを凝縮したような良さがありました。
言われてみればいつ頃だったでしょうね。
当時はファミレスとか外食に行くと客席に何処にでも置いてあった
小さな占い機を全く見かけなくなってしまったのは。

分解した構造とか、中には小型カプセルが入ってたとか、
20年越しの事実に驚きです。
結局実際にやったこともなくなくなったため中身は知りませんが、
さすがにこんな点取り占いめいた代物ではないはずと思いたい。


地味なところではあるんですが、
歩鳥の髪型が微妙に色々と変わってるなーと。
髪型と言うよりかは長さと言った方がいいですかね。
肩まで届くくらいの長さになったかと思えば、

散髪に失敗して超絶ショートになってしまいますし、
元の長さに戻ったはずなのに唐突にショートとの中間くらいの長さに。

人って髪型如何で随分と印象が変わるもんだなーと。
黙っていれば美人ってタイプですね。


占い機の回のみに留まらず、どことなく懐かしさを感じる空気に溢れてますね。
マニアックすぎる上映ラインナップの場末の映画館しかり、
紺先輩の怒りメーターが仮装大賞仕様だったりすることしかり。

もうこんな町並みを見られる場所も随分少なくなりましたね。
何か途中下車の旅的にのんびり歩いてみたくなります。
時代に関係なくマニアックなネタが仕込まれていたりも。

元ネタはドラえもん劇場版(魔界大冒険)終盤に
悪魔の攻撃を振り切りながら魔王の心臓に向かうシーンで出てきたものだけど、
ぁー当時実際に真似したなー。