Doubt 4巻

Doubt 4 (ガンガンコミックス)

Doubt 4 (ガンガンコミックス)

狼と兎、勝利したのは・・・


全員兎のかぶりものをしてるせいで巻ごとの区別がつけにくいことが特徴で、
『嘘』がキーワードだった殺人ゲームの本作もついに完結。
3巻終盤でこれまで殺人を繰り返してきた『狼』が判明したわけですが、
それだけでは終わらない衝撃的な結末。
最後の最後に大どんでん返しと言いますかね、ここでそう来るか!?と。
当初、2巻くらいの頃に狼は誰かとまで予想はしていたけれど、
それだけじゃ半分しか正解してなかったとかもうね。
改めて考えると、たぶんそこまでは行き着けるような風にしてたんだと思ってしまいますよ。
本作を第一弾とすると、秋には第二弾としての新連載が予定されているそうなので、
そっちの開始にも今から期待です。


完結ってことで、いくつか疑問だったものもちゃんと解決してますね。
一番疑問だった『狼』である人物のものと思われた死体が誰のものであったかなど。
もう全てが嘘で固められているので、何が真実で何が嘘かわからなくなります。
ハジメなんて経歴そのものが嘘でしたし。
(正体は作中にて要確認)


とにかく驚きで、しかもあまりにも救いようのない結末。
本当に一番最初のオフ会で出会っていたときのエピソードが、
この結末に繋がる重要な伏線を含んでいたとは・・・
参加させられた一同、仕組んだはずの『狼』すら知らなかった事実。
黒幕は思いっきり狂ってます。
自分の手は一切汚さず、全てを片付けてしまえる周到さ、
全ての人間に対してとも言えるまさしく『呪い』な計画性も相まって。
もはや復讐の域を超えた悪の遊戯ですよこれは。
次週発売されるドラマCDは登場キャラも全員違うのですが、
最後に黒幕が言った『次のゲーム』なのでしょうか・・・
でも登場人物一覧には本作に出てきた人物の名前は一切ありませんがさて?
まぁそんなもん載せちゃったら誰が黒幕だったかなんてバレちゃいますからね。