未来日記 8巻
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/05/26
- メディア: コミック
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毎回衝撃的な展開ばかりが続く本作だけれど、
今回はこれまでにないくらいの激動の回でした。
雪輝の母親があろうことか父親に殺されたという事実、その父親の懺悔と最期、
一切の正体が不明だった最後の所有者11thの登場、
神を目指す雪輝の決意、そして由乃がひた隠しにしていた謎の判明。
ほぼ毎ページが衝撃の連続で、えらくテンションが高まりますよ。
芝居とは言ってもこれまでのヘタレっぷりからは想像できないくらい変貌した雪輝も見られますし。
間接的に攻撃してたのはあっても、直接的に人を殺したのってもしかしてはじめて?
とうとう出てきた最後の所有者11th。
これまで色々な立場の人間が出てきたけれど、社会的地位は最強クラス。
宗教の教祖だった6thとか警察をまとめて動かせる4thとかもかなりのものだったけど、
その気になればそれぞれが動かせるものも全て動かせるくらいの権力者。
未だ詳細は明らかになっていないですが、
所有日記の『The Watcher』も踏まえてこれまでで最強最悪の相手になりそうな予感。
Watcher、つまり『監視者』ってことはその立場的なものもあって、
街全体の状況を把握できる代物なんじゃなかろうかとね。
いわゆるラスボス的とも言いましょうかね。
8thと11thを除けばあとはほぼ内輪のようなものですし。
そんな11thと雪輝とに巻き込まれた8thは今回最大の被害者で不憫です。
人間の枠を外れたあの風貌はともかくとして。
雪輝がお鈴に対して任務から外れた方がいいって言ったのは全てを予期してのことだったんだろうなぁ。
折り返しの作者コメントでまであの風貌にツッコミが入ってるのにはちょっと笑いました。
11thとの対決中に判明する衝撃の事実。
人一人でどうこうできるレベルではない大穴に隠されていた死体の身元。
何と言いますか、これまでの話を根底から覆しかねない代物でした・・・
間違いなくここは今回、そしてこれまでの中でも最大級のネタバレになるので、
その死体が何者であったかについては触れません。
同じく判明した由乃の過去ですが、こっちはこっちで狂ってるなぁ。
こんな親に育てられたらそりゃ子供だって狂いますわ。
『蚊を殺した数』『口答えした数』まで記録して張り出してるって親以前に人間としてヤバい。
何かあれば檻に監禁して折檻・・・DVってレベルじゃねぇぞこれ!?