メガロマニア 4巻
- 作者: 檜山大輔
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/04/22
- メディア: コミック
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人種差別と言う現代でも根付いている問題をテーマにした本作も4巻目にて一旦完結。
とある要人暗殺に端を発した事態は最悪の方向へ・・・
一応『第一部完』と銘打たれていますが、
これで本当に完結だったら後味悪すぎるわ。
他にもカノンと瓜二つの謎の人物の存在と言い、
『重大な選択を誤った』と言う発言の真意と言い、
伏線的な要素も残していきましたからね。
氏は先日創刊されたガンガンJOKERでひまわりの連載を開始していますが、
その後は是非とも再開して本当の完結をしてほしいなぁ。
いくら並外れた能力を有していても、
たかだか警邏風情では世の中には波風一つ立たないとでも言うのでしょうか。
挙句、自らの存在意義にも等しいものを失って・・・
終始差別のない共存できる世界を目指していたカノンと先輩だけれども、
今回の事態はどうしようもない絶望を覚えるとでも言いましょうか。
これまで行ってきたことの全てを否定されたようであまりにも救いようがないですよ。
生死不明とはなっているけれど、ラストに出てきているグラサンは紛れもなく先輩ですよね?
そしてそれに寄り添ってきた猫はアール・リトルの手勢の・・・
再開した場合、次に出会った二人は恐らく敵同士になるんでしょうかね。
全てに絶望してしまった先輩と、それでもなお世の中に立ち向かおうとするカノンとで。
アール・リトル一番の側近であるハルトマンも死んだっぽいし、
後釜の側近として居座ってる可能性は高いと思うんだ。
作中で行われた大量虐殺は『血の日曜日』と銘打たれているけれど、
歴史上、同名で呼ばれる事件って10件くらいあるんですね・・・
一般的にこの名前の事件と言うとロシアのことになりますが、
あれは労働者階級が政府に異を唱えたことから始まる事件、
いつの世も弾圧されるのは下層階級なのか・・・
まあ、確かに人類皆兄弟とかそんな考えは甘いってのはわかってるんですけどね。
自分自身、差別しないかと言われるとそうとは言えませんし。
特に隣の半島に対しては・・・