暴れん坊少納言 2巻

暴れん坊少納言(2) (ガムコミックスプラス)

暴れん坊少納言(2) (ガムコミックスプラス)

ツンデレだらけの宮中暮らし、和歌もあるよ。


1巻が集中連載だったのに対し、正式に連載が開始されてからは初となる2巻目。
相変わらず騒がしく走り回って殴る蹴るのノンストップ街道全速前進。
とは言うものの題材が題材ですから随所に挿入される和歌がただ騒がしいだけの内容ではないことを強調して一層深みを増し。
中学や高校などで苦手な科目の筆頭に挙げられる古典もこんなノリで進行してくれれば楽しめるのにねっ!
全て展開として和歌の内容ありきだけどよくこうもマッチするよなぁと。
話から歌を選んでいるのか歌から展開を組み立てているのかはわからないけれども大胆にして緻密ってとこでしょうか。
宣伝文句としてツンデレであることを強調されていますが則光に対してデレ入るとは・・・
ツンデレと朴念仁の組み合わせってのはどうしてこうも話として映えるんだろう。


今でこそコンビニとか駄菓子屋とかでそれこそ100円で買えるようなかき氷も平安時代は高級品だったんですねぇ。
それよりも当時からそんなものが存在していた事実の方に驚きですが。
この回はとにかく強烈でした。
夏の暑さにうだる面々の表情と言い、氷をぶちまけられて顔面に引っかぶったときの中宮様と言いこれはいいエロですね。
以前はそういうものを描いてたりもしていたようなのでそういうノウハウがこんなところで活かされるとは。


実際には面識ないと言われてる紫式部とも双六でガチバトル勃発していたり。
片や直感派の破天荒娘、片や天才肌の天然娘。
作品の方向性も性格も正反対の二人が交わったらライバル誕生の瞬間でした。