鬼切様の箱入娘 1巻
- 作者: 有楽彰展
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
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有楽彰展氏の東京アンダーグラウンド以来となる作品はバトル要素は抑え目に、
日常コメディーシーン比率を多めにした成長と日常のお話となりました。
家の物置で見つけた箱に入っていたのは300年間封印されていた鬼っ娘で。
それと一緒に先祖の霊も同じく物置に封印されていた刀に宿ってしまい、
そこから始まる非日常。
読み切り時と前後編掲載時の最初の3話は導入部ということでシリアスめの展開と戦闘シーンとが続きますが
本連載開始後からは世界観への導入も済んで本当の意味での日常コメディー展開。
3話ではこの手の話ではお約束の学校シーン、4話では主人公憧れのお姉さん登場と
話の展開としてしっかりとツボを抑えているのが憎いですなぁ。
メインヒロインである千沙耶は強がっていても本当は人の愛に飢えた寂しがりやで、色気よりは食い気なお年頃の元気っ子。
サブヒロインになるクラスメイトの委員長である園部さんはまごうことなきツンデレにしてちょっと妄想癖ありで腐女子の素質あり?
お姉さんキャラのゆり姉もこれまた元気キャラで主人公の憧れと。
そして衝撃の事実が主人公は小学5年生。
この歳でこれだけの女性たちに囲まれているとは恐ろしい子っ!
何気にツボったのが巻末描き下ろしページの作者挨拶にて
前作のようなバトルノリだとそこで引っ張って云々〜ってところでわざわざ引き合いに出してる台詞が
「なん・・・だと・・・?」
本編でも『ボールは友達』なんて単語も出てきたりと小ネタもあったりして。
波乱にまみれた日常から思春期を迎える少年少女たちがどう成長していくかも見ものです。