佃島パイレーツ 2巻

東京湾には未だ秘蔵のお宝が眠っている・・・かもしれない。


1巻では妙ちきりんな一家のトンデモ営業風景が描かれていましたが
2巻になり今度は変な外人サルバー兄妹の登場で本格的に財宝発掘に話がシフトしてきました。
逆に海上保安庁とか出番が一気に減ってしまっているのが役どころとして残念ではありますが。
ほとりの通ってる学校のライバル的お嬢に至っては完全に出番なし。
それもこれもこの外人兄妹のキャラが濃すぎるんだ!


少なくとも登場した財宝は鉛製の巨大家康狸像と百万両を積んだ沈没輸送船。
海流に乗って移動し続ける沈没船とはまた壮大な話になってますが
結局発掘することも適わず船には逃げられ。
未だお宝を求める浪漫は追い求め続けることになるのです。
それにしてもいつの間にか潜水艦機能が完成してたんですねぇ。


発掘話から一転して地域開発を理由に助成金と地位を目的とした社会悪を成敗してみたり。
今回のエピソードでは最終的に目論見が明るみに出て見事成敗されますが、
こうした汚い思惑で失った土地っていうのは国内に数多くあるんだろうなぁと・・・
地域発展の推進派と昔からの土地を守ろうとする反対派。
最近では滋賀県の新幹線新駅問題もあったり昔では成田空港建設問題があったり。
発展か保守か。
どっちに転んでも得する者と損する者がいるので難しい問題です。


描き下ろしの最終回として10年後くらいの図が描かれていますが相も変わらずのご様子で。
結局あの外人兄妹は普通に居ついちゃってますね。
でもって最後のオチとして広斗はまたプロレス団体のお嬢に便所を覗かれ・・・
絶対確信犯だろこのお嬢!