ド田舎スローライフを全国へお届け 『のんのんびより』 5巻
- 作者: あっと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2013/02/23
- メディア: コミック
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二年目の春を迎えた田舎暮らしも今日もまた平和です。
都会の生活からは考えられないような不便さが有るはずなのに、
何処か憧れるものを感じてしまう。
不思議な魅力溢れる本作も四季を一回りして迎えた春。
毎日が新発見の日々は季節ネタも尽きることなくマイペース。
5年前のエピソードも織り交ぜて、
今も昔ものんびりとした暮らしは変わらず続いています。
都会では絶対にありえないビックリな話もあったりして、
嗚呼、まだ日本にはこんな暮らしも残ってるんだと、
ノスタルジックな気分と共にある種の感動すら覚えますね。
そんな本作もいよいよアニメ化が決定し、
益々盛り上がること間違いなし。
何気にアニメ化作品の多いコミックアライブ掲載というのもありますし、
描き込みも細かく、貴重なゆる系日常コメディとしても安定しているため、
此度のメディア展開はある意味必然。
今から本作を読んで予習しておくと幸せになれるかもしれませんよ?
現状決定したとの一報のみで製作もキャストも不明なままなため、
いつどんな続報が出てくるか、これから楽しみですね。
季節が変われば楽しみ方も変わる。
およそ一巻でワンシーズン分くらいのボリュームなので、
毎巻違う情景が垣間見えるのは本当に魅力的ですよね。
まだこたつが恋しい雪の残る時期だったのが、
何気ない日常回を一話挟んだらすっかり春。
クッションを挟むことで移り変わりと演出しているのも自然な流れでいいなぁ。
これほどまでに四季がはっきりしている日本って素晴らしい。
そうして迎えた春は楽しみ盛りだくさん。
春眠暁を覚えずの通りに寝るばかりが春じゃありません。
野草摘みにお花見に魚釣り。
どれも温かい季節にもって来いなのと同時に、
東京とかで見るそれとは違う雰囲気を持っています。
野草摘みなら山は私有地で山菜を摘み、
その場で取った草を食べたり花冠を作ったり。
やっぱ東京の地価って高いんだなぁ・・・
お花見なら酒盛りなんてイメージ皆無なお弁当でピクニック気分。
魚釣りも釣堀じゃなくて湖のほとりと景観も抜群、
巨大魚フィッシングとったどー!な展開だってあるよ。
そりゃあアウトドアを満喫しないと勿体無いですよね。
こういう子供時代を送りたかった・・・
環境も大らかなれば人も大らか。
図工の時間で板と工具だけ渡されて何か作れとか、
個人の独創性に全て任せてしまうアバウトさは、
かなりの驚きだけど教育としてはいいのかもね。
そうして育てられてる皆は確かに個性強いですよ。
全員に全員見せ場があるから没個性も居ませんしね。
小鞠ちゃんは音楽におしゃれに恋話にと全ての話題に付いてけなくて逆ギレしたり、
料理下手っぷりを存分にアピールしまくった弁当を作ってきたりと、
割りと残念なシーンが多いですが・・・
メイン四人の中で一番年上なのにこれである。
一方で見た目も性格も大人のそれなのに実年齢は小学生とか、
信じられないほどのハイスペックぶりを誇る蛍さんといいコンビですよ。
小鞠ちゃんの失敗作弁当を我慢して全部食べる蛍さんマジ女神。
結局わさび入りのロシアンおにぎりも完食してるんですよね。
過去回では赤ん坊のれんげと中学時代の駄菓子屋との意外な絡みで、
普段なかなか見られない面白い関係が見られたりも。
と言うか駄菓子屋って中学時代の頃から既にそう呼ばれてたのかぃ。
そして今回も安定の影の薄さを発揮してる兄ちゃんは・・・
カタバミを食べまくってたり変人っぷりに磨きがかかってきたかも。
おまけページの初期設定資料では名前すら無かったりして、
当初から今のポジションになることは必然だったというね。
アニメ化にあたって喋ることってあるのかなぁ。