エイリアン討伐戦、そして・・・ 『ムダヅモ無き改革』 9巻

ムダヅモ無き改革 (9) (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 (9) (近代麻雀コミックス)

常識の範疇を遥かに超えた宇宙麻雀に翻弄されつつも一矢報いた真田たち。
戦局は有利に傾いてきたかと思いきや・・・
各国首脳のみならず国内の政治家までをもネタのターゲットとし、
NGラインを土足で軽く踏み越えるインパクト全開で走っていたら、
あっという間に次で巻数二桁に突入するところまできてしまった本作。
民主党との仕分け三番勝負も大詰めを迎え、
段々真田も主人公としての風格が身に付いてきましたね。
逆に鳩山夫妻はイカれっぷりが加速しすぎててどこにツッコんでいいのかわからないレベル。

どっちも人外じみた顔してることも相まって、
宇宙人と呼ぶことすら生ぬるいほどのもっとえげつない何かを見てる気になってきた。
退場シーンは宇宙人らしくE.T.のアレだし、
こんなのが国政の舵を握ってたことも含めて完全に存在自体がホラーだわ。

そんな今回の最新刊が発売されたのが、
ちょうど総選挙が開催された翌日というのがまたすごい皮肉。
結果として自民が政権奪還したからネタとして笑えるところもあるにせよ、
そうじゃなかったら本気で洒落になってないよなぁ。
別に今回に限った話じゃないですけどね。
と言うか、本作を麻雀漫画として見てる人ってどれくらい居るんだろうか。
イカサマ上等の半バトルものと異様なまでの親和性を持ってるのは確かだけどね。
次回は新展開突入と共に巻数も二桁へと突入、
しかもついに小泉復活フラグまで見えてきたりと、
一体どうなってしまうのか発禁ラインとの戦いも含めて要注目です。


目覚める力は獅子の血こそが為せる業。
本作の主人公と言えば小泉で、彼が得意としていたのがライジング・サン。
未だ実力はその領域にまでは到達していないにせよ、
子世代として荒削りながらも強力な技を習得した真田は、
血は争えない勝負師としての一面が強く描かれてますね。

ネーミングはファイヤー立直とかすごく地味な上に、
見たまんまというセンスなんて知ったこっちゃないセンスが光ますが、
ストレートすぎて逆にしっくりきているというね。
炎を纏った轟盲牌はどことなく小泉が対プーチン戦で見せた、
天地創生(ビギニング・オブ・ザ・コスモス)を彷彿とさせます。
と、ここまで主人公補正で攻め体勢に突入しても全く安心できないのは、
相手が常識の範囲外で行動するからか、
それともパートナーがタイゾーだからか・・・
恐らく後者。
誰もが認める足手まとい・タイゾー。
勝負中に真田に対してキレる、まさかの登場な小沢に洗脳されかかる、
超現金主義のニート論を超ドヤ顔で展開すると、
清々しいまでのクズっぷりを発揮しまくってますからね。

海千山千の誰もが予想し得ない我が道を往く愛すべきクズ・タイゾー。
敵ならば頼もしいが味方だと恐ろしい典型ですわ。


最大級にヤバいネタのオンパレードはさながらサーカスの如く。
本作そのものが危険球そのものであることは紛れもない事実ですが、
改めて1巻あたりを読み返してみると今現在の情勢的にヤバすぎるものがあったり。
麻生が菅に対して政権交代してみるかと挑発して、
「そんなことしたらせっかくまとまった党がバラバラになる」
とか事実そうなったし、
此度の選挙を受けて次期首相となる安倍さんも登場してるけど、
腹痛のことを痛烈なまでに皮肉った結果として切腹してるし・・・
小泉復活フラグが立ったのはいいとしても、
安倍さんを本作で再び出すのは無理なんじゃないかと。
そこまで話が続く可能性があるかどうかはさておき。
今回の対民主党との戦いでは鳩山を筆頭に小沢、菅、蓮舫と、
これ以上無いくらいにアレすぎるキャラとして描かれてて、
本人の目に入ったら名誉毀損で訴えられてもおかしくないレベルなのに、
ラストの次回予告では更にヤバすぎる匂いしかしないという・・・

どうやら話はまた国外首脳陣相手に戦うことになりそうなんだけど、
ローマ法王じゃなくてダライ・ラマが登場してたり、
何よりも新章予告タイトルに尖閣諸島の文字が・・・

ぅーゎー、次は中韓相手に領土問題に言及しちゃうのかよ!
一番やっちゃいけないネタのように思えてならないわ。
確実に竹島問題も含めて明博が火病るシーンが出てくるな。
既に本編でヒトラーが登場してるわけだから、
OVAみたいに毛沢東が出てきてもおかしくないですね。
もっと斜め上いって三国志の武将とかが出ても驚かないぞ・・・