少女、再び食い歩く 『恋思のグルメ【ドラマ版特別編1】』

地底へと帰ったものの、ぶらり旅に慣れてしまって再び地上へやって来たこいし。
個人輸入業(?)を始めつつ、行き先で今日も食事にありつき・・・
一度は完結して総集編も出た恋思のグルメシリーズですが、
ドラマ版の孤独のグルメが放送され、DVD-BOXも発売されたこともあり、
原作準拠ではなくドラマ版の方をネタとした新シリーズとして帰ってまいりました。
このサークルの描くこいしと言ったら、
変態キャラと双璧を為すのがこの五郎的なキャラってイメージが大きいですから、
再び見られるというのはやはり嬉しい限りですよ。

続編なので他のキャラとの絡みも増えていたりするのも地味にいい。
同じ繋ぎ合せでも媒体が漫画から実写となったことで、
構図とか色々と苦労した旨があとがきにも書かれていますが、
その甲斐あって独特の空気をしっかりと感じられる内容になっています。
台詞回しや展開もドラマ版に準拠したものになっていて、
こうして見てみるとドラマ版の完成度が高かったことを実感できますね。
手元にはDVD-BOXがあり、二期製作も決定したことだし、
何よりも今回のタイトルが「1」である時点からも、
続きが今から楽しみなところです。
時期的に2が出るのは夏コミかなー。


飯が美味そうじゃなければタイトルにグルメは名乗れない。
今回出てくる食事はオーソドックスな料理がある一方で、
一工夫加えた創作料理が目立っているのですが、
見ていて普通に食ってみたくなってきます。
特に二話目の生親子丼。

鶏肉と玉葱を卵でとじてるんじゃなくて、
鶏刺しと玉葱に生卵をかける一風変わった卵かけご飯で、
そういう食べ方をしたことは無かったなーと思うと同時に、
すげぇ美味そうだから食ってみてぇ・・・と思うわけですよ。
親子丼としても卵かけご飯としても斬新で、
刺身で食べられるくらい新鮮な鶏肉を出してくれるような店なら、
実際にメニューにあってもおかしくないですね。
むしろ新メニューとして加えてくださいお願いします。
他にも三妖精特製の寄せ鍋もごった煮感があっていい感じだったり。
鍋物というルールに縛られないスタイルも三妖精らしさも出てますし。
猪、鶏、魚におでんまでおいでなすったときたもんだ。
加えてつけダレも三種類。
鍋って本当に自由だよな。


なお、原作で五郎曰くソースの味は男のコとのことで、
じゃあ女のコは何なんだよと誰もが疑問に思うところでしたが、
本作でそれはケチャップであることが断定されました。

確かにイメージ的には合ってますね。