足掛け13日間に渡る遥か東南アジアの地で彼の人は一体何を見てきたか
既に帰国してから数日が経ちましたが、
10日〜22日にかけてベトナムへと出張へ行って来ました。
いきなり行く羽目になった突発ぶりとか、
慣れない海外での生活だったりとか、
恐らく今後暫くは会社内で語り草になるんだろうなぁ・・・
日本との時差は2時間で、
成田から飛行機でだいたい5時間前後。
空港からタクシーで40分くらいでハノイ市街で、
そこのオフィス兼アパートのビルで2週間あまりを過ごしてました。
寝泊りしてた部屋はそれなりの階層だったから見晴らしは良かったかな。
極端な時差ボケはなかったにせよ、時間の感覚は麻痺しましたね。
土日も含めてフルで仕事してたから一日たりとも休みが無くて、
娯楽も無いから文字通り仕事するか寝るかしかしてませんでしたし。
トイレなり何なりで起きちゃったり、
目が覚めたら5時で全く寝られなくなったりと、
一度寝たら朝までぐっすりなんてことは一度も無かったこともあり、
ひたすらに夜が長かったわ。
で、日本ではありませんから、色んなものが明らかに違うわけですよ。
いくつか挙げてみることにしましょうか。
- 物価
日本との通貨単位が250倍くらい違うので、
1万円両替しようものなら250万とかとんでもない単位の通貨が渡されます。
実際食事くらいにしか使うこともなかったから日本円で2万も使いませんでしたがね。
物価も色々と安い(と言うか日本が高い)から、
飯代もかなり安上がりでしたし。
フォーとか安いやつだと3万VND、日本円で約120円。
日本料理屋とか外国人向けの店はさすがに割高なんだけれども、
それでも日本で出たら確実に1000円は超えるような
セットメニューでも高くて700円そこら。
味とかは求めちゃいけない。
日本料理が食べられるって事実こそが大事なのですよ。
- 暑い
温暖湿潤気候の日本と違って東南アジアですから亜熱帯です。
最低気温が25℃とかそんなレベルで完全に夏です。
それで湿気も高いから冷房無かったら死ねるわ。
オフィスフロアも寝泊りしてた部屋も冷房はあったから助かった。
だもんで、日本に戻ってきて最初に思ったのが「超寒い」でしたよ。
まぁちょうど気温の低い日だったこともありましたしね。
その湿気と交通量の排気ガスとがあるからなのか、
空は常に白かったです。
一応晴れたこともあったけど片手で数えられるレベルで、
一日中晴れるなんてことはあり得ません。
ぁ、でも気候が夏なだけあって、
4月にスイカが食べられるとは思いませんでした。
- 交通戦争
郊外ならそうでもないんだろうけども、
ハノイ市内は東京都心さながらの激しさです。
どちらかと言うと二輪の占める割合の方が圧倒的に多いんですけどね。
で、このあたりの交通面に関しては日本の常識を遥かに超えています。
何と言っても信号がほとんど存在しない。
全く無いわけではないのだけれども、
本当に片手で数えられるレベルでしか設置されていない上に、
割り込み・幅寄せ・逆走が当たり前に見られるレベル。
勿論横断歩道で車が止まってくれるなんてことはあり得ないので、
道路を渡ろうとしたらデフォで「男塾名物因幡の白兎」をやる羽目になります。
加えて平日の通勤ラッシュ時間ともなると更に交通量は増大し、
ジョジョ三部におけるDIOの「歩道が広いではないか・・・行け」を地で行く状態に。
ええ、当たり前のように歩道に乗り上げて走行しやがります。
当然の如く鳴り響くクラクション。
滞在期間中は昼夜問わず24時間鳴ってたな・・・
- ベトナム料理
滞在していた場所はどうやら日本大使館が近いらしく、
日本料理店が多くて昼と夜はそのあたりで食事していたので、
あまり日本食が恋しくなるなんてことは無かったのですが
(意外と日本人も多いし、このあたりの店なら店員にも日本語が通じる)、
朝は毎日近くの喫茶店でフォーとか食べてました。
さすがにこっちは日本語も通じないからメニュー指差しで注文。
何が書いてあるのか全く読めないから完全に出たとこ勝負です。
そんな中でも一般的なのがフォー・ボー。
(「ボー」とは牛肉のこと)
これに唐辛子とチリソースをかけてすだちを絞って食べるのが一般的。
あっさりながらも辛くて目覚めの一発には強力でした。
しかしフォー以上に食べていたお気に入りがブン・ボー・ナンボー。
香草を土台にブン、肉、ナッツを盛り付けてスープをぶっかけて混ぜて食べる。
日本にベトナム料理の専門店があったら頼みたいなー。
ブンってのはフォーと同じ米の麺で、
ビーフンを一回り太くしたそうめんみたいな代物。
日本ではあまりメジャーではないけれども、
スープ麺のようにしたり、ぶっかけたり、つけ麺風だったり、
メニューのバリエーションはフォーよりもブンの方が圧倒的に多いです。
一応初日とか最終日のあたりは夜にベトナム料理を食べに行ったけど、
こっちはひたすらに生春巻を食べてたなー。