台湾旅行記三日目〜多大なる通行遅延〜
此度の日程も折り返したところでやって来た三日目。
この日も移動距離長く一日中移動に費やすことになります。
起床は前日とほぼ変わらずの6時前。
バスの中でそこそこに寝てたりはしていても、
布団で寝る時間はやはり特別なものだから長いに越したことはありません。
寝起き間もないからってわけではないのだけれども、
この日の朝食はちといまいちだったかな。
不味いわけではないんだけども、ほとんど食えてない。
食後に出発準備を済ませてバスは三日目の工程へと向けて動き出します。
この時はこれが非常に長い一日になるとは思いもしなかったんだ。
まずは高雄の市街地からしばし移動して蓮池潭へ。
高雄の代名詞とも言えるメインの観光スポットですね。
さすがに朝の7時台ってこともあって、
観光客の数もそれほど多くなくてじっくりと見られたかな。
これが午後になると人だらけで大変なことになるみたいですし。
それほど見る時間も無かったからシンボルとも言える龍虎塔くらいしか見られなかったけど、
また行くような機会があったら北極亭玄天上帝神像とかも見に行きたいですね。
実際かなり大きい池だから歩いて一周したらそれだけで半日くらいはかかりそうだし。
で、この龍虎塔、龍の口から入って虎の口から出てくると縁起がいいんだとか。
(逆は縁起が悪い)
入口の前に架けられた橋もジグザグになっていて、
真っ直ぐにしか進めない悪魔を除ける効果があるとか何とか。
つまりはこの場所自体が縁起がいいってことですね。
道路を挟んだ反対側には廟とかもあったけど、
時間の都合もあって、そっちは軽く覗いてみた程度に留まります。
朝一のスポット巡りを終えて前日夕方から滞在していた高雄を後に。
次に向かうは台南は赤カン楼。
高速も経由して一時間強くらい、何気に寝落ちしたりもしたけど到着。
台南市内で何か祭りでもやっていたらしく、
神輿みたいなものが担がれていたり、
演奏が響いたりなんかで賑やかでしたね。
で、当の赤カン楼。
植民地支配されることになった歴史の中で、
最初にやって来たオランダ人たちが居を構えた城が元なんだとか。
一度地震崩れて建て直して今の形になったとのことで、
建物自体はアジア的な建築様式が模されているけれども、
そこかしこに見る赤煉瓦は確かにヨーロッパの空気を醸し出してます。
だいたい一周して庭園あたりを見ていたら、
何かすごい剣幕でこっちの方を怒鳴りつける人がいるんですね。
よくよく周囲を見てみると居るのは中国人。
怒ってたおっちゃんの手には如雨露。
その目線の先には中国人、立っている場所は芝生。
どうやら「芝生入るんじゃねぇこのやろう!」的な感じで怒ってたみたいです。
ぃゃ、普通は入らんよねぇ・・・
こういう意識の違いで国民性って見られるのかな。
自分が立ち入ってなくてよかった。
台南を離れてからは再び移動でテレサ・テンのビデオを見たりしているうちにぼちぼちお昼。
この日の昼食は田舎料理コースになります。
デザートに出てきた青マンゴーが美味かったなー。
半分凍ってて、それに柑橘系の風味がするかき氷がかかってて、
見た目も味も涼しげな一品だったのです。
ここでも蒸しスズキが出たのは言うまでもなく・・・
そういやこの店に置かれてた布袋尊が煙草咥えてるのが気になった。
食後は山道コース。
登って幾許かの時間が経った後に見えてきた湖。
これまたメジャーどころの観光スポット・日月潭です。
湖自体はほとりをバスで通ったとか、遠くから拉魯島を見たくらいで、
メインは文武廟の見学。
台湾は日本と同じで固定の宗教を持たない国ですが、
その中でも宗派が最も多いのが道教。
と言う事もあって、寺社仏閣の類としては廟が多く、
ここは最大規模とも言えるところ。
日本で言うなら出雲大社とか、それくらいのレベルですね。
横浜あたりの人なら中華街に廟自体はあるのでイメージ付きやすいかも。
でもってこの文武廟は名前の通り、文としては孔子、
武としては関羽や岳飛が祀られてます。
何か寺DX版とでも言うのでしょうか。
装飾豪華ですねぇ・・・
自身で壊れた後に修復したみたいだけど、それでもこれは言葉失うわ。
狛犬的な獅子の像は5〜6メートルはあろうかって巨大さ。
スケールが違いますね。
何となく全体的に獅子と沖縄のシーサーが似てると思ったのは、
国は違えど地域的には近いからってのがあるのかな。
そしてあらかた南部方面でも見るものは見ました。
黒壇製の民芸品の店も見ました。
あとは高速でひたすら北上して台北へ戻るだけです。
・・・が、ここからが長かった。
話によるとどこぞで祭りがあった帰りの人が多かったらしく、
旧正月に匹敵するほどの大渋滞に巻き込まれることに。
車線の数も多いし、完全に止まるってほどの密度ではないにせよ、
徐行ってのは乗っててやきもきしますね。
逆を言うと日本が混み過ぎなのかもしれないけど。
昼前に流していたのとはまた違うテレサ・テンのビデオも見終わっちゃったよ。
と言うか、前者はNHKスペシャル、後者はNHKコンサート、
どっちもNHKかよ!
結局当初の予定から一時間半余りの遅延で台北へと到着。
かなり遅くなったけど夕食は台湾料理のコース。
朝あまり食ってなかったのと、到着が遅れたのとあって、
ここぞとばかりに食いまくりましたわ。
定番の豚角煮は美味かった。
勿論料理の一品に蒸しスズキがあったのは言うまでもありません。
夕食後は夜の街へと繰り出し・・・
はい、夜市見物です。
さすがに夕食直後ってこともあって、ここで何か食うってことはありません。
むしろ衛生面的にあまりよろしくないからちゃんとした店で食事を食わせるんだとか。
そんなもん知ったこっちゃない中国人は容赦なく夜市に放り出して、
適当に食って来いってやったりするみたいなんですけどね。
日本人の優遇っぷりが逆に怖いわ。
で、当の夜市だけど、雰囲気的には上野のアメ横と浅草の仲見世を足して割ったような感じですね。
最近アメ横もセンタービル付近の一角がその場で食う屋台系の店が増えてきたし、
前々から串付きの果物とか売ってる場所があったりするから、
なおのこと雰囲気が近しいものを感じたのかも。
出店している店も様々で、食料品は当然のこと、
衣類や雑貨、景品付きのゲーム屋台まで雑多に。
麻雀ビンゴとかはちょっと気になったかも。
たぶん洗牌して裏返し状態にしてめくって列が揃ったら当たりとかだと思う。
どら焼きもとい銅鑼焼があったのが印象に残った・・・
そういや超サイヤ人になってるドラえもんのTシャツなんてのも売ってたなー。
三日目メインの工程はこれにて全て終了。
あとは宿で各自部屋に散会するのみ・・・だったのですが、
ここでちょっとした内輪の示し合わせがあって、
エクストラターンが発生。
親父殿以外の自分と母と姉貴との三人で
せっかくだからマッサージ行こうということに。
と言う事で宿の部屋に荷物を置いてすぐさま送迎車でマッサージ店へ。
思ってた以上に客が多かった。
自分は足裏マッサージを、母はシャンプーと顔マッサージ、
姉貴はシャンプーと全身マッサージ60分コース。
当然最初に終わるのは自分でして、
それから1時間店の中で待ってただよ・・・
歩いて宿に戻ろうとしたら確実に迷子になるので。
マッサージを終え、宿に戻ってシャワー浴びて寝る頃には既に深夜1時。
とにかく長い一日でした。
旅先で日付が変わるまで起きてたなんて合宿とかで宴会したとかのようなときくらいで、
片手で数えられるくらいしか覚えが無いでよ。