侵略!魚類!? 『大海の戦士ツナマン!』

大海の戦士ツナマン! (MFコミックス フラッパーシリーズ)

大海の戦士ツナマン! (MFコミックス フラッパーシリーズ)

取り立てて特徴があるわけでもない、ごく普通の女子中学生・葵。
遊びに行った友人の部屋で遭遇したマグロが喋りだし・・・

『マグロが喋って女子中学生に絡む』
この一言でおおよそ大半の説明が済んでしまうのではないかと思えてしまうくらい、
本当にこの一言に尽きるとんでもないシュールギャグでした。
またここに表紙の釣りっぷりが凄まじい作品が一つ誕生しましたか。
表紙の可愛い水着姿の女の子に魅かれたと思ったらマグロですからね。
似たような系統では現在アニメも好評放送中のイカ娘がありますが、
あっちは女の子に擬人化したことで可愛さと日常のゆるさを演出している一方、
こちらは擬人化なんてとんでもない、見たまんま魚類なもんだから、
キモさも手伝って何とも言えぬ世界観が構成されてます。
と言うか、裏表紙側の帯で『イカはもう古い!』とか、
明らかにイカ娘に挑戦してやがりますよ。
マグロはマグロでも高級魚のホンマグロ(クロマグロ)じゃなくて、
大衆魚のキハダマグロってところがまた・・・
女子中学生のガールズトークに割り込むウザキャラ全開のマグロ。
奇妙な世界観できっとマグロが食いたくなる?
逆に食いたくなくなっても保障はできません。
むしろ自分で刺身にさばきたくなってくるかも?


盛大なる進化を遂げた魚類の目的は『全世界海化計画』!?
日常系ギャグのくせにこのナマモノ、やけに言うことがデカいです。
家庭用の水槽でペット同然に飼われてるくせに・・・
終盤では本当に計画が実行に移されたりするのですが、
そこはギャグ作品、とんでもないオチで締めくくってくれてます。
一応環境問題に言及しているあたりは魚類なりに考えてるんだなーと。
と、そんな壮大な計画が裏にあったりはするものの、
基本的にはキモいナマモノのウザさを堪能する内容なので、
素直にキメェとかウゼェとか思っておけばいいのかなと。
一体いつ足が生えてきて地上を歩き出してもおかしくないくらい、
相当に濃ゆいキャラを持ったナマモノ。
人語でテレパシー会話もできれば手が生えてきてPCでTwitter的なことをやったりもする。

キメェ・・・
葵に対してだけ上から目線で様付けで呼ばせようともする。
ウゼェ・・・
しかも最終回になって判明するCVイメージが若本ときたもんだ。

くそぅ、もう全編若本ヴォイスで脳内再生されるようになってしまったじゃないか。


何気にマグロ以外に関するギャグやパロも多岐に渡っているのが侮れないところ。
唐突に『高杉さん家のおべんとう』のCM始めたときは思わず吹きました。
ぃゃ確かに同じフラッパーに掲載してる作品同士だけど。
他はほとんど魚類に関することばかりなんですけどね。
どんなネタであっても一点に集約させてしまうあたりこだわってるなー。
ゲーセンでプリント機で魚の霊、クイズゲームをやれば水産ジャンル、
格ゲーやれば魚人キャラが瞬獄殺風に船盛りにされ、
シューティングは言うまでも無くダライアス
意外と魚ネタって幅広いんですね。
特に強烈だったのが海における食物連鎖の描写。
マグロさえも捕食する強者・シャチとの関係性が・・・

どこぞの緑色の怪獣と赤色の雪男!?
やべぇよ、その怪獣には基本勝てる奴なんてほとんどいねぇよ。


マグロのキモウザさがひたすら目立つ本作ですが、
女子中学生キャラはちゃんと可愛いのでご安心を。

ちゃんと表紙どおりの水着回だってあるから、
そういった意味ではむしろ釣られてよかったかななんて思ってしまったり。
ひたすら絡まれて困惑する葵が可愛いんですねこれが。
他の人には声が聞こえないから独り言を喋る残念な子扱いされちゃうし、
ついでに胸のサイズも残念だったりする不憫な子ってところがまたいい。
魚類の妄想でも水着回での触手シーンはなかなかにくるものがありました。

触手は日本の伝統です!
みんなでお風呂に入ってお約束のおっぱゐ揉むシーンもあったりと、
萌え方面に対しての援護射撃がたまらねぇ・・・

もっと、もっといじっちゃってくれ魚類!


なお、本作には性的な営みが無修正モロ画像で含まれています。

鮭の産卵シーンのことだけどなっ!