みゆちゃんついにネ申になる!? 『私のおウチはHON屋さん』 4巻

着実にエロ本界でコアな地位を築き続ける中沢書店。
今日も個性的な客が到来し・・・
舞台はエロ本屋だけど内容は極めて健全な本屋コメディも4巻目。
今回は新キャラも多数登場、旧キャラもオールキャストで登場し、
話の展開もキャラも、加えて巻末にはアキバBlog掲載時の
描き下ろし4コマも収録されているので全てにおいてバラエティ豊かとなっています。
ギャグ中心の展開ながら、みゆちゃんの気配りに見る接客テクニックとか、
小学生である立場もあってお客さんも超いい人たちばっかりだったりとか、
実用的かつ人情味あふれるシーンもあるから相変わらず侮れない。
どいつもこいつも変態ばっかりだけど、
こういう紳士と言う名の変態ならむしろ目標としたいくらいですよ。


毎回マジ天使と思っていたら、ついに神の領域へ・・・
『おっぱゐくれ』のリクエストに赤面しつつも一瞬で持ってくるって、
既にソムリエの域を超越しすぎてますって。

最近では大き目の本屋では検索システム端末を見るのも増えてきたけど、
店員に直接聞く派の人もけっこういることでしょうし、
全ての客のニーズに一瞬で応えられる人間検索システムな店員がいると普通に便利ですよね。
店じゃなかったら完全にセクハラな発言なのに、
逆にみゆちゃんのハイスペックぶりを垣間見ることができてしまう魔法。
常連にも一見さんにもやさしいお店って貴重です。
エロ本屋ともなれば、表紙を裏返してコソコソレジに持って行くなんてのも珍しくはなく、
ましてやカバーまでかけてもらうなんてなれば非常に気まずい一瞬。
買うは一時の恥とは言うけれど、純粋な頃には避けて通れない道ですよね。
それを察して表紙にひっくり返さずにカバーをかけるテクニック。
手先の技術のみならず、細かいところまで気配りが行き届いてるなんて、
一般的な書店でも十二分に重宝されますって。
極め付けには禅問答に近いリクエストに対して、
体調を察して本じゃなくて風邪薬を勧めてしまうほどの洞察力。
これを神と呼ばずして何と呼ぶ!

今までにもエロ本情報誌の表紙を飾ったり、
自身がモデルになったエロ漫画があったり、
店内ソングのコーラス部分を担当したり、
数々の伝説を残してきたこともありますし、
どこぞのまどかみたいにエロ本界の神として、概念的な存在になりつつありますね。


ぃゃーやっぱみゆちゃん可愛いっすなー。
エロ本界の神となりつつあるみゆちゃんが、
超絶テクによる駅弁スタイルのマッサージでイかされてしまい・・・

これが天才っ!?天才だからこそ為しえる極上の喘ぎ声っ!?
そんなエロいマッサージまで飛び出す、
新旧キャラ入り混じった銭湯回はこれまでの集大成とも言えますね。
初対面でも一度裸の付き合いをすれば兄弟も同然!
今の家に引っ越してくる前はけっこう頻繁に銭湯にも行ってたものだけど、
昔ながらのスタイルながらも新しいサービスを設けたりして、
スーパー銭湯に負けずに頑張ってほしいものです。
男の娘アイドルの貴重な着替えシーンだって飛び出してくれたことですし。

キャラ的な意味では銭湯回が素晴らしかった一方、
客と店員との関係が素晴らしかったのがポイントカード回。
1000円のお買い物で1P、10Pで握手、15Pで官能小説音読・・・だと・・・
この時点でもサービス満点すぎるってのに、
最大20Pで『みゆちゃんに何でもできる』ときたもんだ!
ポイントカード、最高じゃないか。
20P阻止するために暴走して自分から音読始めちゃうし。

合計1万5000円としては極上のサービスですね。
現実にあったら客が殺到するぞ・・・
最終的にはポイントを溜めきった客全員が店番を肩代わりして、
みゆちゃんに遊園地に遊びに行ってもらうってほっこりした結末なのもまたよし。
宿題を頑張ってもらうために全員が協力して静かにしたり買出ししたりってこともあったけど、
この店の紳士の社交場っぷりは半端ないですね。
2万円で一人の少女の幸せな一時と笑顔を買えると思えば安いものです。
それにしてもこの歳まで遊園地に行ったことがなかったみゆちゃん不憫すぎる・・・
せっかく行っても遊園地回すらなくて回想で流されてしまうのはもっと不憫すぎる・・・


みんながみんな、個性が爆発している新キャラたち。
毎回のように新キャラが登場するので、その度に展開が新しいんですよね。
しかも全員女性ときたもんだ。
エロ本屋なのに圧倒的女子率っ!?
このあたりはカバー下で思いっきり語ってることなので、
一度目を通してみると一層本編が楽しめるかと。
とにかく新キャラ勢は濃いのが多く、
開幕から至高のエロ本屋を見つけることを使命とするキャリアウーマン風に始まり、
疲れた人を癒すために風俗で働きたいと駆け込んでくる一直線タイプに終わる。
後者の方は前述の駅弁マッサージだったりするのですがね。
その中でも特に濃かった二人が、親孝行な女子中学生と官能小説家。
前者は登場直後は父親のエロ同人誌を委託してほしいと奔走する孝行娘なのですが、
育ってきた環境がみゆちゃんに近いものがあったためか、なかなかにポテンシャルが高く、
エロい話を聞いてトリップすると官能絵師になってしまうと言う・・・

ネタ出しは上手いのに絵心が無い父親に代わって作画担当として、
ゆくゆくは大手サークルに成長したりしてしまうんでしょうか。
中沢書店内では完売と再販を繰り返すほどの人気になってるみたいですし。
そして一番濃かったのが後者の野々村先生。

初登場シーンからしてみゆちゃんに顔面を踏まれるとか、
やたらとインパクトの強い登場をしたかと思えば、
そこからはひたすら無双状態で暴れまくり。
2.5頭身にデフォルメされた姿で他人の耳元でエロワードを囁く姿はまごう事なき変態。

加えてドMときちゃあねぇ?
ひたすら先生には衝撃受けっぱなしでした。