ノンストップチームバトル勃発! 『BTOOOM!』 6巻

BTOOOM! 6 (BUNCH COMICS)

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廃墟で前回のゲーム参加者生き残りである村崎と出会った坂本とヒミコ。
その一方で、観測所に一人残っていた平さんに接近する者がいた・・・
最狂爆殺遊戯も6巻目となり、全参加者中約半分くらいが出揃い、
そろそろ話が折り返しに差し掛かってきたと思われる今回。
一つの補給物資を巡ってノンストップで繰り広げられるバトルは、
最初から最後まで一時も目を離せません。

元軍人の宮本とは別の意味で最強のプレイヤーにして、
重要な謎を秘めた男・織田との回避不可能な争奪戦。
ヒミコが絶対的な窮地に立たされるキャットファイト
そして私怨を持つ者、漁夫の利を狙う者と入り乱れた第三勢力。
それぞれの思惑が飛び交い、入り乱れる今までで最大規模の大混戦。
まさに生き残りをかけた戦場にいるんだって感覚が実によく伝わってきます。
地味に坂本にデレてきてるヒミコの微妙な変化も気になるところですね。

いつの間にやら『竜太』なんて下の名前で呼んじゃってるし、
裏切りと疑惑渦めくこの島で唯一信用できる人間と認めてますし。


互いに最強プレイヤー同士、相手にとって不足はなし!
今回坂本が対峙することとなるのは、間違いなく最強の相手。
まだ現在の状況を受け入れ切れていなかった頃に、
補給物資にトラップを仕掛けて引っ掛かったプレイヤーを爆殺したあの男。
同じ島で生存競争をやっている以上は、
いずれは遭遇・対決は避けられない運命にありましたが、
ついにその時がやって来ました。
数に限りがある以上、補給物資を巡る争奪戦は壮絶の一言。

あっけなく降参したように見せかけてトラップを仕掛ける織田、
ラクリに気付いて追い詰めたはずなのに不利な立場を覆す坂本。
冷静に一歩先を読む者同士、どちらも一歩も引かず、時には騙し合い。
時には文字通り、危険を顧みず本当に火の中水の中な大胆な行動に出る。
時を同じくして、ヒミコも敵プレイヤーと遭遇し、そちらでも戦いが描かれる。
静と動が激しく明滅し、最後まで結果がどちらに転ぶか予想も付きません。
しかも、最後に一つ判明した織田の秘密が・・・
坂本自身は全く気付いてないようだけど、織田の方は坂本のことを知っているような口ぶり。
この二人の関係が一体何なのかが気になりますね。
ヒミコサイドの方も、主にヒミコのピンチって意味で見逃せません。
さすがにレイープされそうになるとか、そういうシーンがあるわけではないのですが、
キャットファイトで羽交い絞めにされる姿は非常にエロいものがあった。

締め付けられてる分、顔も赤らんでるし、何よりもその格好が・・・
足まで押さえられてるもんだから、大股全開、おぱんつ丸見え!

マウントポジションを取られたりもするけど、こっちでも言わずもがな。
とにかく乱舞の如く飛び交うヒミコのおぱんつが眩しかったです。


己の目的のために戦いへと介入する者たち。
前回村崎の回想で語られ、ラストに登場していた元相方。
自分のためなら平気で他人を犠牲にすることを厭わないあの男。
極悪偽善者医師・伊達がさっそく登場ですよ。

大トカゲに足を噛まれたり、宮本に指を切断されたり、
重傷を負っていた平さんの治療をしたことだけは医者らしいと言えばそうです。
が、結局はそれも後から騙すためって下心全開ですからねぇ。
恩を売って利用するもよし、治療することをネタに脅迫するもよし。
この手のサバイバルものは日常生活からかけ離れた環境なだけに、
応急的な処置であっても施せて、正確な医療知識を持ってる
医者のアドバンテージが半端じゃないです。
しかもチャンスがあれば、いつでも始末しようと考えてる超危険人物。
本性を知っていると、偽善者面してるときが気味悪くて仕方ありません。
本作で今までに出てきた全ての登場人物と比較しても、
ここまで明確な悪人ってのははじめてかもしれません。
宮本とかも、悪人と言うよりは積極的にゲーム参加していたのが、
たまたま元軍人って経歴持ちだったってところが大きいし、
ヒミコを襲ってレイープしようとした明智も本能が暴走しただけだし。
最初から騙し討ちにして殺そうと考えてる分、伊達の方が圧倒的にタチが悪い。
何となく最期は村崎の手にかかって殺されそうな気もするけど、
この男が今後どのような動きを見せるかが問題ですね。
そしてもう一人、坂本と織田の戦いに介入する者の存在。
死んだわけではないから、いつか再登場する可能性も大きかったのですが、
4巻ぶりに殺人鬼のガキが帰って来た!?

獅子身中の虫な伊達の存在も脅威だけど、
完全に坂本への復讐に燃えて執拗に付け回すこっちも要注意ですね。
ヒミコがこのガキに死姦なんかされたら泣くぞマジで・・・


これでも本編の中での時系列ではまだ4日目に突入したばかりなんですね。
濃密過ぎて時間の概念なんて忘れてしまいます。
登場人物もある程度出揃ってきたところと、
巻頭にある今まで出てきた人物の一覧を見てみたら、
実は戦国武将とか日本の偉人とかから取った名前のキャラが多いなと気付いた今回です。
最強のライバルの名前が織田ですから、さすがに気付くわ。
キャラの名前も子ネタが詰まってるのだけれども、
このデスゲームを運営する側のシーンも背景が細かい。
本来なら飯田先輩の動向が怪しいところが気になるシーンなのだけれども、
何かキャスパーとか美作いろりのフィギュアが置いてあるんですが!
以前にどこぞの死ぬがよいな大佐っぽい人も出てたりしてたし、
ケイヴ的な意味で思わずニヤリとしてしまいますね。