まさかの百合展開へ突入!? 『プラナス・ガール』 4巻
- 作者: 松本トモキ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/08/22
- メディア: コミック
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そんな二人の周囲では、盛大なる百合フラグが展開中で・・・
さあ、こんな可愛い奴が女のわけがない!
でも身体的に立証されたわけでもない。
シュレディンガーの男の娘に盛大に萌えるお時間がやって来ました!
あまりの可愛さにシーツとかグッズ化もされて販売戦略展開中な本作ですが、
全体的には新キャラの絡みが大きいので、
メインの二人は極端に大きなイベントも少ないのだけれども、
妊娠疑惑がかかったり、パフェを美味しそうに食べる絆はひたすら可愛かった。
新キャラも結局は今後の展開へ向けての重要なキーマンが揃っていて、
相変わらずのドタバタ劇の中にも今後へのフラグ立てが散りばめられており、
そろそろ本格的に慎と絆の関係性についても動き出すのかなーと。
百合が一つのファンタジー文化として確立しつつあり、
男の娘も専門誌が登場したりしている昨今ですから、
この恋愛、あると思います。
とにかく来い新キャラ達。
のっけから委員長兼生徒会副会長の八乙女さんからしてエンジン全開すぎます。
見た目はいかにもな委員長タイプだし、実際にそういう立場のキャラなんだけれども、
性格がかなり性的な方向でぶっ飛んでると言いますか、
同じ眼鏡キャラで例えるなら日常の麻衣に近い感じですね。
無表情でトンデモ発言を連発するのは本作においては斬新な設定ですよ。
何しろ女好きの百合キャラな紫苑ですらストレートすぎる発言に遅れを取ってしまうほど。
サブキャラとして事態を引っ掻き回すにはもってこいのキャラですね。
副会長がこんなですから、会長はもっと濃い。
濃いと言うか、面倒臭い。
そりゃ男子の制服がネクタイ着用なこの学校において、
白ランってお前どこの世界の生徒会だよと。
しかも会長なのに人気取りだけの存在って・・・
ぁー、ふと『一存』って言葉が脳裏をよぎったわ。
(一応他の人材はまともみたいですが)
こんな濃い会長の登場と、人気取りのための存在であることも、
実は伏線っぽいものがあったりするんですよね。
慎&絆を生徒会勧誘するくだりは現会長の立場の後継者として目を付けたってことですし。
今回は結局加入せずに『考えておく』で終わりましたが、
将来的には生徒会メンバーに加わるなんて展開も考えられそうです。
男の娘モノを読んでいたはずが、いつの間にか百合モノになっていた。
何を言っているかわからねーと思うが(以下略)。
全てはこれまた新キャラにして慎や紫苑と同じ中学の同級生だった
佳奈が登場したことに起因しているのですが、
これが紫苑の元百合ップルとしての相方だったってぇんだから・・・ねぇ?
結局中盤以降はこの二人が寄りを戻すまでの展開中心になっていて、
最終的にはキスシーンまであったりと、
完全にガンガンJOKERじゃなくて百合姫な世界へと突入してしまっている罠。
まさか本作でここまで行き着いたガチ百合を見ることになろうとは。
が、この展開も今後を考えると慎&絆の二人に関わる重大なフラグになってるように取れるんですよね。
性別は違えど、本作自体が同性の恋愛を描いた作品なわけですし、
想いのすれ違いから一時離れていた心が再び一つとなるために、
己自身に決心を付けて一歩踏み出した紫苑&佳奈の姿は、
遠からず近い未来に慎&絆にも同じような決断の時が迫っていることも示唆してます。
これだけ盛大な前振りをされてしまったメインとなるこの二人はどうなってしまうんだろうか・・・
近いようで遠い二人のこれからに注目です。