最強嫁姑ついに国際デビュー!? 『嫁姑の拳』 5巻
- 作者: 函岬誉
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: コミック
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果たして本作に何が起こったのか・・・
今、最高にパンチが利いているギャグ作品の筆頭である本作。
単行本が売れないことを帯書きで嘆いていたりして、
本編のみならず表紙から帯に至るまでテンションの高い状態のまま、
気が付けば5巻目に突入と地味に、そして着実に盛り上がってますね。
内容も相変わらずなんだけど既存キャラが色々再登場したり、
話のスケールが段々デカくなってきたり、
同じような風に見せかけて毎回よく考えるよなーってネタが満載。
本当にギャグらしいギャグをやってるから素直に笑えます。
家が崩壊しても次のページでは元に戻っていたり、
某小泉っぽい人とか登場してたりもしますしね。
今回で5巻目ですが、一話完結のショート形式だから、
最新刊から逆に読み返すパターンでも問題ないので、
興味を持ったならば即GO!とお薦めできますね。
しかしとにかくインパクトの強い今回の表紙。
これまでは炎を背景に二人が描かれている構図だったのが、
一転して白黒カラーで二人のホラーとも顔芸とも言えるすごい表情に。
唐突にこんな凄まじい表紙になってしまった理由は裏表紙側の帯に書かれてますが、
『あなたに注目してほしかったから(はぁと)』って・・・
店頭でのインパクト勝負だけで表紙デザイン変えたとかカミングアウトしよった!?
すごい荒業だけど、本作ならばありえるなと納得させてしまうあたりはさすがです。
この二人なら、きっと被災地でも平然と生きていけるかも?
元々超人すぎる身体能力を保有している二人ですが、
益々もって凄まじいことになってきてますね。
以前登場したどこぞの徳光を髣髴とさせる自己中司会者米田ノリオの復讐で、
嘘番組企画で無人島に一週間放置されても見事なまでに馴染んじゃってるし、
サバイバル能力と言うか環境適応力が高すぎです。
先の震災では地震そのもの以上に津波被害が甚大だったけれども、
あれだけの規模の津波に直面しても平然と生き残りそうです。
何か悠然と波乗りしてる図が想像できる・・・
爽の適応力と言うかスルー力も相変わらずすごいなぁ。
リビングが荒れまくってるのに平然とただいまだのおやつは何か聞いたりだの。
1巻の頃から喧嘩してはリビングがグチャグチャになるのは変わらずだから、
そりゃ自然といつものことだからと認識してしまうようになるのもわかりますが。
そしてこの嫁姑はついに国際デビューまで!?
ドラマに触発されて見様見真似の推理が評判を呼んで、
超能力探偵なんて肩書きを頼って某国の大統領までやって来てしまい・・・
とうとう国際レベルまでスケール拡大しちゃいましたよ。
ここまできたらそのうち宇宙人とか出てきても驚かないです。
この二人に対抗できる数少ないキャラとして初期から登場している有山さんも、
身体能力的にも人脈的にも凄まじいことになってます。
ハリウッドの特殊メイクの巨匠を電話一本で呼び付けるって・・・
ツッコんだら負けなんだけど、ツッコまざるを得ない。
最強すぎる二人にも弱点はあった!?
さしもの超人嫁姑もさすがに人間だったからか、
さすがに『G』とか暴れ回る赤ん坊は苦手だった様子。
まぁ前者は苦手とかどうこう言うよりも人類の敵ですから、
普通に嫌いなのはわかりますけどね。
それにしてもリアクションの盛大っぷりはやはりこの二人ならでは。
見た瞬間の動揺だけで天井まで跳躍するし、
追い払うための暴れっぷりだけで家を破壊しかねませんて。
後者の方も確かに赤ん坊ってのは怪獣とか色んなものに例えられますからね。
育児ノイローゼなんてものだって珍しい話でもないし。
今回出てくる赤ん坊の場合は、下手するとノイローゼ以前に殺されそうですが・・・
スナップ利いた手つきでハンマーで脳天ブッ叩かれたら死にますって。
何しろ鉄球を頭で受けても平気だった風音さんすら逃げ出すほどだから、
どれだけ威力ヤバいんだよと。
素で嫁姑の二人をKOしてしまうとか、普通にこの赤ん坊が成長した後が怖すぎる。