無垢なる色気とネトゲ廃人 『まーぶるインスパイア』 4巻

まーぶるインスパイア (4) (まんがタイムKRコミックス)

まーぶるインスパイア (4) (まんがタイムKRコミックス)

マイPCを購入するための話は一体どこへやら、
今日もPC店をガン無視してガールズトークネトゲに精を出す一同であった・・・
ネトゲ廃人とか、エロトークとか、見事に昨今の中学生事情を描きつつ、
マニアックというレベルではない程度のリアルなゆるさが展開される本作。
ドラマCDも同時発売された3巻から早1年と2ヶ月ぶりとなる最新刊ですが、
のんびりゆるゆるペースで着実に続いているのがらしいなぁ。
内容自体はいわゆる『ゆる系』に属するものと思われますが、
一言で表してしまうには短絡的すぎるほどに色々なものが独特なんですよね。
開幕から(パンダのぬいぐるみの)股間が濡れてるとか、ネタがぶっ飛びすぎですよ。

ところによってエロい、ところによってマニアックで廃人乙、
そしてまたところによってはゆる系極まれり。
こうした要素が混ざり(まーぶる)合い、各方面から惜しげもなく引用(インスパイア)する。
一度ハマってしまうとネトゲ廃人の如く特有の世界観にのめり込んでしまう本作です。
そして一話目からずっと続いている『るくは』のマイPC購入はいったいいつになるのやら・・・
既に買ってしまったら負けだと思ってる。
『るくは』がネトゲ廃人化してしまうのもそれはそれで見たみたい気がしますが。


本作で描かれる主ネタの中でも欠かすことができないのがネトゲ関連。
学生にせよ社会人にせよ、ハマりすぎることのヤバさが暗に感じられます。
ゲーム内の会話がリアルと混同し始めたら要注意。
実際自分も朝起きた時に今日の予定はどこどこへ狩りに〜とか、
寝惚けすぎて仕事を狩りと思考転換してしまったこともありますし。
夢中になるのは悪いことではないけれども、完全に生活の一部になると考えものですね。
と、それくらいにみりきはネトゲにハマりすぎ。

やめようと思って暫く離れてみても結局戻ってきてしまったりなんてよくある話ですが。
一時期はROで常駐してた頃もあったものです。
今じゃ大半が離れ、自分も数ヶ月に一度やるくらいの状態になってるけれども、
完全引退したってわけじゃなかったり・・・
そうか、ネトゲ廃人の図を見ていてたまらぬ痛さを覚えるのは、
かつての自身を見ているかのように思えるからなのか。
こういう風に、中学生家庭でごく当たり前のように一家に一台状態でPCがあるのを見ると、
ネトゲ云々とか通り越して時代を感じてしまいます。
今回のキャラ紹介ページもPCの所有有無に関して書かれてたりするし、
ちょうどスーファミ全盛期だった自分の中学時代とは時代が変わったなー。
当時はネトゲ以前に、PC-98からWindowsに主流が移り変わる前でしたよ。
何はともあれネトゲ利用は計画的に。
徹夜は本気でヤバいですし、PC環境自体も適当なものを使っていると、
若い歳で腰痛とか肩こりとか身体的に負担もかかるものですから。


基本無意識、たまに全力意識なエロ要素。
最近の女子中学生たち(一部小学生込み)って進んでますねぇ。
作中屈指のプロポーションを誇るかのみさん(小学生)の発育良すぎです。
当初から豊満なるバストで小学生にしてお色気要員でしたが、
巻を増すごとに磨きがかかって心身共に大人の階段昇りまくりですよ。
そんな彼女がとうとうネトゲに手を出してしまったことで、
姉同様のネトゲ廃人への道を辿らないことを切に願います。
現状はまだ姉のPC借りながらだから雑談レベルに留まっているようですが。
トータルで見ると本当に小学生かってくらいによくできた娘さんですよまったく。
悩ましい体型で惑わせてくれるのがかのみさんとするならば、
一方で無自覚発言と挙動の数々で悩ませてくれるのがるくはさん。
今回はみりきのネトゲ廃人話が多めではあるけれど、
こういう作品で陥りがりな主人公の空気化と言う事象に巻き込まれることもなく、
終始安定の存在感とエロスを振り撒いてくれています。
缶ジュースを飲んでいるだけのはずなのに、
モザイクがかかっているせいで妄想力が絶大なまでに増強されますし、

飲んだのが炭酸飲料だったから、腹が張っただけなのにご懐妊っぽく見えてしまうし。

そうでなくても色っぽい印象を受けてしまうものだからたまらないものがあります。
会話内容とか前後関係をちゃんと見れば何てことのない日常会話なのに、
断片的に抜き出してみると何てセクシャルなものになってしまうんでしょう。
一番まともそうに見えて一番アホの子ってところもまたいいのです。
そして今回最強だったのが携帯バイブのくだり。
スカートのポケットに携帯を突っ込んでいたら授業中に携帯が股間に滑り込んでしまい、
お膳立てがバッチリと構築された後は当然のようにメール着信が・・・

シチュエーションがまんまエロゲすぎて興奮を抑えずにはいられない。
更にドラマCDのキャスティングに当てはめて能登ヴォイスで脳内再生されてしまった日には・・・ね。
るくはアホの子エロ可愛いよるくは。


ここまでの内容だとネトゲとエロスしかないように思われそうですが、
そういう要素を一つに繋げる基本骨子としてガールズトークがしっかり根付いてます。
主要キャラの年代も高校生じゃなくて中学生ってこともあるからこそ、
本作の各種ネタを最大限に生かせることも大きいです。
中学生と言ったら、まだゲームとかで遊びたい盛りの真っ只中ですからね。
将来のことなんて当分先のことだから知ったこっちゃないってタイプのゆるさです。
考えてるようで何も考えてない、実があるようで何もない、

たまにはこんな無駄会話をだらだらしつつgdgdしたいものですね。
これまで関連性のなかったるくは達と季夜達が知り合ったことで、
一気に絡みの幅が広がったし、元々ゆるかった話が益々ゆるくなりそうです。
るくはがPC購入をすることからは遠ざかった気がしますが・・・