絶望包囲網と明かされつつある核心 『エデンの檻』 12巻

エデンの檻(12) (講談社コミックス)

エデンの檻(12) (講談社コミックス)

先行して道標を残していたエイケン達のグループと合流を果たしたアキラ一行。
が、落ち着く間もなく絶滅動物三種に完全に包囲され・・・
襲い来るあらゆる脅威によって犠牲者を出しながらも、
一連の出来事に人為的な介入が垣間見えてきたこの頃ですが、
いよいよ物語は核心に近付いてまいりました。
どこまでも終わらない絶滅動物から逃れる生活と、
多少のお色気を交えつつここまでやって来たけれど、
ストーリーも大きく動き始めてすごい盛り上がりを見せてますね。
いつぞやの『何がクニだよクンニしろオラァァァ』発言とは違う意味で。
このまま全ての真相が明かされてゆくのか、
それとも近付きながらも遠ざかってしまうのか。
一行は次に出会うことになる脅威は何か。
そして誰が下着姿を披露することになるのか。
何もかもが気になってなりません。
すっかり存在を忘れ去られてる自称冥府の王ハデス(笑)もどこへ行ったのやら。
実はもう死んでましたなんてなったらネタキャラもいいとこだわ。
でも環境が環境なだけに、死ぬのは一瞬だからなぁ。
りおんに惚れていて、一度はアキラを亡き者にしようとしたこともある引目が文字通り血の海に・・・

ずっとメインキャラの一人として行動を共にしておきながら、
10巻ラストで散ったザジのことを考えると、
いつ誰がこんな風になってもおかしくないのが怖いところです。


全ての鍵を握るのは、一人の少女の失った記憶!?
前回アキラグループとエイケングループが合流したことで、
ようやく日の目を見ることとなったミイナ(本物)。
実は全ての発端と真相を握る超重要人物だったようです。
元々ミイナ(偽)が登場した頃から謎の存在ではあったけれども、
いざ登場したら言動の何もかもが伏線とフラグ満載すぎますよ。

実際に描いているところを誰も見た事がないスケッチブックに描かれている絶滅動物。
真理谷すら知りえない絶滅動物たちの弱点。
そして『塔』に刻まれていた名前。

やべぇ、見ててちょっと寒気がした。
崩れてて読めない下段が重要な意味を持ってそうなんだけどなー。
『R×××I××CAC I× P×C×』
うん、全くわからん。
真相に迫るところはミイナ(本物)中心に回ってるし、
表紙もWミイナってことで完全に展開的な意味では独壇場ですね。
別行動をしている矢頼グループも間違いなく人為的なものを発見したり、
ロリコン坊主の証言によると事故を起こした飛行機の機長が
実は全てを知っていたのかもしれないことを漂わせたり、
そもそも生息していた時代が全く異なる絶滅動物が同じ場所に居合わせる矛盾。
パーツはまだ断片的だけど、いつどんな形で繋がることになるのかな。


絶滅種の絶望的な強さも、明かされつつある真相の盛り上がりもある中で、
もう一つの見所であるお色気要素は相変わらず安心の平常運転でした。
大森さんは熱で倒れて谷間を全開&ポロリもあるよ。
メインヒロインにしておっぱい担当のりおんは
危険な場所に赴くアキラに向かっておっぱいアタック。

段々とやることが大胆になってきましたなりおんさん。
何てうらやまs・・・(ゲフンゲフン)
矢頼グループの女子たちも泳いで濡れたからと揃って下着姿に。

そして今回の個人的MVPは常磐さんです。
動きやすいからってことなんだろうけど、
いきなりスカートを脱ぎだしてブルマーを惜しげもなく曝け出してくれてですね。

クールビューティー系スポーツ少女の自覚なし健康お色気素敵すぎる。
しかもめっちゃ大活躍してるし。
武闘派の女子として空手家の宮内さんと並んでこれから活躍してくれるのかな。
こういう運動服の名札部分って大抵は名字を書いたりするものですが、
何気に『あや』と下の名前で書かれてるところもポイント高いです。

見た目と言い、今回の活躍ぶりと言い、作中で最も好きなキャラの一角になったかも・・・