まだもうちょっとだけ続くんじゃよ 『おたくの娘さん』 10巻
おたくの娘さん 10 (ドラゴンコミックスエイジ す 1-1-10)
- 作者: すたひろ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/05/06
- メディア: コミック
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叶は耕太に隠していた最後の秘密を明かし、運命の時は確実に近付きつつあり・・・
10巻目と言う切りのいい巻数であることと、
表紙がこれまでの登場人物勢揃いであることも相まって、
一見すると実は今回で完結!?なんて最初は思ってしまいましたが、
本当の完結は次巻と言う事実は嬉しいやら悲しいやら。
それにしても今回の表紙は一つの集大成とも言える感じですね。
様々なヒューマンストーリーが描かれてきた中で、
実はこんなにも大勢のキャラが登場してたんだなーと。
耕太は先生の紹介もあってプロデビューへのチャンスを手に一歩前進を開始し、
遙はデレ要素をツンで隠すことすらせずにかなりアプローチが直接的になり。
皆が人間として大きく成長したことが窺える場面も多々あり、
初期のダメ人間や尖った人間関係の頃を考えると熱いものがこみ上げてきますね。
しかし遙の実家が神社だったとは・・・
ストーリーも本格的に最終局面へと向かって動き出し、
複雑な事情の親子関係が辿り着く先は最後の最後までどうなるかわかりません。
全員が全員幸せな結末になるとは到底思えない人間関係。
親は何を思い、子は何を思うのか。
あっちが出ればこっちが引っ込む願望の食い違いがあるから、
誰かは絶対に離れ離れにならざるを得ないんですよね・・・
一人の母に二人の父。
さすがに全員が一緒に同居なんてありえないからなぁ・・・
このあたりの関係性も含めて望先輩のラスボス感が半端ないです。
前沢先生は『敵』であるとの認識を示しているけれど、
敵は敵でも相手は大魔王クラスですよ完全に。
全ては先輩自身がどう思っているか次第ではあるんですけどね。
どう考えても子供二人は自分が引き取ってどっちも父とはさようならなヴィジョンが見えます。
本当にそう考えてたとしたらラスボスを通り越して外道すぎるかも。
衝撃!叶には●●●な弟がいた!?
以前に一度前沢先生が登場した際、『息子』と発言していたことと、
この件について叶が秘密にしていたことの真相がついに明らかに。
『息子』とは叶の弟・掴その人のことでした。
今までも本作では管理人さんが実は既婚者だったこととか、
数秒間その場でフリーズしてしまうくらいの衝撃がありましたから、
今更実は弟がいましたなんて事実そのものはまだショックは少ないです。
が、久しぶりの姉弟の再会シーンあり、
父親同士で今後について真剣に話し合っていた直後に出てきたそれは、
トラトラトラと言わんばかりのあまりにも唐突過ぎる奇襲攻撃でした。
だってアイドルごっこで女装って・・・
普段まともな人間ほどタガが外れると怖いわー。