神の神クオリティな立川ライフはフリーダム 『聖☆おにいさん』 6巻

聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(6) (モーニング KC)

現在アニメで放送中の荒川第二期もクライマックス間近なこの時期。
中村氏もう一つの代表作であり、知名度も幅広く知れ渡っている本作。
12月24日と言うイエスの誕生日前日って露骨に狙っているとしか思えない
発売日からしてネタになってしまっている今宵最新刊が登場です。
当初はイエスブッダの二人だけだったのが段々天界の住人が登場して
今じゃすっかり普通に行き来してるくらい皆様フリーダムすぎます。
通常地獄の最下層にいるはずのルシファーまで平然と街を歩いてたり、
ラファエルが旅行会社のビラ配りをやっていたり・・・
本当に民族として固定の宗教を持ってない日本ならではですよ。
ここまでくるとそのうちイスラム教とかにも言及してきそうな気が。
ぃゃ、むしろやってほしい。
宗教論争で怒られたらそのとき考えればいいじゃない。
何はともあれ地獄最下層サファリパークとか、

一人称が『主に愛された弟子』のヨハネとかは盛大に笑わせてもらいました。


毎回世間の様々な文化に触れる神二人。
今回はイエスが親不知を抜きに歯医者に行ったり、
ハロウィンではしゃいでみたりカラオケに行ってみたり。
どこに行っても奇跡ばっかり起こしまくってますが、
それとは別に普通に日常生活でありがちなネタが含まれていて、
思わずあるあると同意してしまうところも多々あります。

そうですよねー、医者とか個人経営の飲食店とか、
やたらと昔の雑誌が置いてあったりしますよね。
持病の都合上、不定期で近場の医者に何年も通ってるけど、
置いてある本のラインナップとか全然変わらなかったりしますし。
カラオケでだと、ネタで般若心経とか入れることもたまにありますよ。

お経のCDとか本当に売ってる世の中ですからねぇ。
尤もブッダの場合は全力で素ですが・・・
エスがよくやっているネット関連についてのネタもすごいところを突いていて、
今まで作中にネトゲとかの話もあったけど、
まさかサン牧ネタまで出てくるとは思わなんだ。


今回の発売日が発売日なだけあってかどうかはわかりませんが、
エスが起こす奇跡に関するネタも多いですね。
歯医者に行けば自分の血が付着したメスやバキュームがロンギヌス化、

カラオケで歌を歌うほどに映像がハイクオリティになってしまったり。
既に録画されてる映像にまで影響及ぼしてしまうとか神すげぇよ神。
息子がこんなですから親父はもっとスケールがデカい。
ハロウィンのいたずらで世界滅ぼされたらたまったもんじゃありませんて。
ブッダの方はこっちはこっちで初期の頃から描いていた漫画が単行本化とか、
日焼けしてインド人がはじめてインド人らしく見られたり、
日常系のネタ担当として活躍してくれてます。

あっちが出ればこっちが出る、本当にいいコンビだよなぁ。


ちなみに楽器屋でギターの説明を受けて
カート・コバーンが愛用してたムスタングが云々とかって一幕があるけれど、
ヲタ的な見地からするとムスタングと言ったらむしろあずにゃんだと思うんだ。