年甲斐もないという言葉は我のためにある!? 『武蔵野線の姉妹』 3巻

武蔵野線の姉妹 ? (フレックスコミックス)

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姫武者を訪れた一人の客、由良の『妹』と思われたが実は『弟』で・・・
最近流行の一ジャンルとして確立されつつある男の娘だった引きから続く今回。
のっけからダメ人間っぷりを全力で発揮しつつ
やっぱり本作にまともな人間ってほとんどいないと実感する開幕で
全力疾走っぷりが凄まじいのですが、後続のエピソードもまた凄まじい。
見た目に反してひたすらに痛いネタのオンパレードは
とにかくお腹一杯になること請け合いです。

読者サービスの水着回ですらそれを否定した発言が飛び出す始末。

本作における女性キャラの意義って一体・・・
約一名男が混じっているのはさておき、しずるさんとかひかるはけっこういけてると思うけどなぁ。
後半にはまさかの両親が登場してさりげなく最終回フラグを立てているが大丈夫か?
と言いつつ、本作なら全然問題ないと思えてしまうところがまた。


ひたすらに大人気なく、そして痛い24歳。
バイトを始めてから順調にリア充化している妹と比べてこの姉ときたら・・・
晩夏の野外ステージで肝試しが開催されるかと思いきや、
キモさを競う『キモ試し』大会で見事なまでの善戦をし、
自堕落すぎる生活については両親をしてクズ呼ばわりされるほど。

ぃゃ、全員笑いながら言うことじゃないでしょうに。
己を恥じることなく堂々としている点だけは評価できなくはないですが、
それでもネオニートとか胸を張って言いたくはないです。

この痛さはある意味伝説クラス。
反英霊かこいつは!?
しかし同意できる点がなきにしにもあらずなところがある意味悔しかったりも。
ええ、人生ってハードモードしか存在しないゲームみたいなものですよね。

誰かベストエンドまでの道のりを教えてください・・・
まぁリア充は爆発しろってことですね。


昨今の漫画やラノベ業界重大発表フラグが立った場合、
8割〜9割がたと言ってもいいくらいの高確率でアニメ化が決定されたりする現状。
本編の内容もネタ的に斜め上行っている本作はこのフラグも見事に斜め上いっていました。
ええ、アニメ化を通り越して映画化決定です。
しかも実写で・・・
不吉な上に厄い、ひたすらに危険な香りが漂ってます。
この痛さを果たしてどこまで再現できるのかが焦点になりそうですが、
実写だと下手すると見るに耐えないレベルになってしまいそうな気も。
むしろやるならやるで一般人とリア充をドン引きさせるくらいやってもらいたいところですね。