動き始めた様々な思惑 『神のみぞ知るセカイ』 10巻

神のみぞ知るセカイ DVD付限定版 10 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ DVD付限定版 10 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)

今回ついに巻数が二桁に突入し、アニメ版も開始直前にして初の初回版ありと、
益々順調に軌道に乗り続けている本作。

TS展開に突入して落とし神として最大の危機に陥った前回ですが、
そこまで心変わりしてしまった原因や解決に向かうまでの展開、
そして新展開と共に裏で動き出した不穏な動きと
最近はそもそも激動の展開が多かったけど、特に重いですね。

一度攻略したヒロインと再度接触する機会もキャラも一気に増えましたし、
女神がいるのは一体誰か、裏で動き出した連中は何者なのか、
実は今まで出てきたキャラの中に最重要人物が潜んでいるのかもしれないと
全てにおいて目が離せなくなってきました。

女神候補として怪しいのは以前の巻を読み返すと何人かいるんですけどね。
少なくともキスした事実だけは覚えているらしく、
桂馬自身も違和感を感じていた歩美、ちひろ、かのんの三人や、
個別エピソードから再登場はしていないけれど、
最後にすごく意味深な行動をしていた月夜とか。
当たりのキャラは確実に準レギュラー化することになるでしょうし、
人気キャラがそうなるのかなーと思いつつも、
そんなベタなことがありえるか否かとも考えると予想も全て憶測にしかならないなぁ。


本編は結編の後半と新たなエピソードとなる檜編が開始。
身体が入れ替わってしまったことをきっかけに共に心さえも反転しつつある中、
その立場を逆利用して女としての立場から結の逆攻略にかかる変化球っぷりが凄まじいです。

しかも手法が乙女ゲーと言う・・・
転んでもタダでは起きないところがさすが神。

檜編は楠主将が久々の再登場と言うこともあり、
ある意味春日姉妹編とも言える側面がありますね。
一度攻略したヒロインの姉を攻略することとなり、
当の妹もしっかり登場している展開は新しい。
純編以来となる年上キャラなわけだけれど、
そのキャラ性も相まって駆け魂の影響も今までと比べて規模がデカい。
態度もデカけりゃ身体もデカい。

・・・って、デカすぎ!
これは素敵な超弩級少女(?)4946ですね。
通りで表紙の桂馬が怪獣映画っぽくなってるわけだ。
楠のサービスシーンも見られたし、眼福眼福。
完結に向けて描かれるのかもしれない姉妹の絆にも期待です。
結編にしても檜編にしても暗躍する何者かの存在が気になるところであり、
同時に成長した駆け魂の変貌っぷりに驚くところではあるものの、
一番びっくりしたのは個別エピソードの最後に大和撫子ドラマーから
男装の麗人にクラスチェンジしてしまった結だったんだ。

お前誰だ!ってくらいの変貌っぷりにびっくりしすぎて絶句ものでした。


10巻目にして初の初回版付きとなった今回。
特別パッケージとPVやプロローグを収録したDVD付属と満載仕様で、
アニメ版が待ち遠しい身には更に10月が待ち遠しくなること請け合いです。
DVD自体はメインの二人を演じる声優インタビュー対談が中心で、
よくあるアニメのDVDとかBDの特典映像って感じではありますね。
実際に聴くまではイメージがあまり沸かなかった声にしても
さすがは声優さん、びっくりするほど違和感なかったです。
もしかすると雰囲気として何となく思い描いていたイメージに近いのかな。
そして何と言ってもPVです。
歩美編から月夜編までのキスシーン8連発にはニヤニヤが止まりません。
破壊力の高さに見ててすごく恥ずかしくなりました。
1クールだとするとさすがにこのシーン全部やるまで話は進まないとは思いますが、
これが地上波で流れると思うと色んなものが熱くなります。
もう一つこの限定版で普段と大きく異なるのがパッケージ。
作品の展開上、非常に多くの魅力的な女性キャラが出てくるにも関わらず、
必ず桂馬が表紙を飾るスタンスを保ち続けているのは周知の事実。
(前回は例外的に結の身体になってしまったVerだったけど)
現に今回の表紙もそうなのですが、このパッケージに描かれているのは何と女性陣。
まさかか順当か驚いたところではあるものの、これで新しい一つのパターンが確立したのかな。
通常の表紙は桂馬、限定版とかが出た場合はヒロインを出すと言う・・・