背はちっちゃいが胸はデカい! 『ろりせん?』 1巻

ごく一般的な高校の一クラス。
そんな学校に新任でやって来た主人公となる渡代理子。
『私ロリ子』の名前が示す通り、ちまっこいキャラ・・・
と思ったら実はきょぬーでもあったのです。

自分が高校の頃、既に10年以上前に知ってから同人誌を買い続け、
何度もオフではお世話になっている猫間さん初の単行本ってこともあり、
非常に感慨深いものがあります。
見た目がちっこい先生キャラは既に前例がいくつもあり、
全く珍しいものではなくなっている昨今ではありますが、
その小ささを際立たせるために見た目は基本小学生であることが
暗黙の了解として存在していました。
そこにきょぬーと言う属性を付け加えたロリきょぬーキャラと言う、
ある意味禁断の領域にあえて踏み込んだらあら不思議。
マスコット兼お色気担当の非常にハイブリッドなキャラの誕生です。
本作はWeb連載と言うこともあり、収録エピソードの一部が閲覧可能ですが、
毎回の扉等、一部がフルカラーとなっているため、
こちらも一度は見てみることがお勧めです。


低身長&きょぬーってことで重要な二台要素を有しているロリ先生。
特徴的なパーツを複数有しているってことは、
それだけネタも豊富に取り扱えるわけですから、
そういう意味ではまさにいいとこ取り状態。
パーツだけに限らず、独自のキャラ付けもされているので、
今までいそうでいなかった型破りな感じですね。
乳製品が好きで牛乳とかヨーグルトをよく摂取しているのはいいとして、
昼食の弁当に生野菜ヨーグルト付けとかまたすごい図です。

和えるとかじゃなくて直接かよ!
本当に美味いかどうかはさておき、一回試してみたくなります。
そしてその見た目からは想像できない深い心情。
決して生徒には見せない素顔にはちょっとくるものがありますね。
既に故人である母親が同じく教師であり、
今も母の背中を目指していることを内に秘めているとか泣かせるじゃありませんか。

いずれはこの母親との思い出にまつわるエピソードとかもやるんでしょうか。
でもそれをやると話が終盤チックになってしまうから複雑です。


ロリ先生がとにかく特徴的ではあるけれど、生徒たちも見逃せません。
特に要&優絵の親友コンビが。
本作に出てくる生徒の中でも一番メインキャラとして出てきている二人だけど、
見てゆく度に可愛くなってくるから困ります。
片や親友想いの肉体派で、片やクラスメイトに恋する乙女。
この組み合わせだけでも十分すぎるくらいイけるんですが、
要さんのポジションがすごく気になる上に美味しいところです。
だってねぇ?
親友の恋を応援しているって立場からして、
ゆくゆくは自分もその相手のことが好きになってしまったって予感がするじゃありませんか。

本当にそうなったら熱すぎますね色々と。
割とアクの強い人物たちの中において最も自然な感じであることも相まって、
気が付くと作中で一番好きなキャラになってしまいました。
一方で優絵はこれまたどこかで見たことのあるようなヴィジュアル。
髪にボリュームを持たせて色を変えたら某軽音部のキーボードの人になりそうだとか、
そんなことは決して思ったりなど・・・
エエ、オモッテナンカイマセンヨ?
・・・正直ちょっとムギっぽいと思いました、はい。
と、ヴィジュアルはさておき、ロリ先生といろんな意味で対照的だったりするんです。
同じ牛乳を常用しているにも関わらず、
胸ばかりデカくなった先生に対してこちらは身長ばかりがデカくなり。

ええ、見事にひんぬー要員です。
先生にも言えることだけど、この微妙なアンバランスさがまたいい。
想い人はきょぬー好きのスケベにして鈍感だけど、
存分にひんぬーの素晴らしさを教え込ませればいいのですよ。


同人誌でも時折様々なパロネタを盛り込んでくるのが特徴の作風でしたが、
それは本作でも見事に健在。
ねるねるねるねにキン肉バスターのような比較的ポピュラーなものもあれば

往年の少女漫画の数々を髣髴とさせる白目もあるし
(同じ白目でもガラスの仮面とかあえて外しているところがポイント)、
ギャバンの蒸着プロセスとか完全に80年代ヒーローものの
三十路付近ホイホイなネタもあったり。

さりげなく80年代率が高かったりするので、
その時代を駆け抜けてきた身としては色々とストライクですよ。
お湯割り、お湯割り、お湯割り、ロックで!お客さん、熱あんね?的な感じに熱くなります。
是非とも次はいつぞやのオフで話題に上がったチャー研をお願いします。