ひだまりスケッチ 5巻

ひだまりスケッチ (5) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチ (5) (まんがタイムKRコミックス)

進む季節の中でも変わりなく。


ちょうどアニメ版の三期目も終了し、
もはや説明不要なうめ先生の代名詞となった本作。
水戸コミケではうめ物語が大盛況と作者本人も全国レベルの知名度となり、
いろんな意味で畏れ多い作品となってしまった気がしなくもないですが、
話の内容は変わらぬのんびり感に満ち溢れてます。
ゆのが鍵を紛失してしまったエピソードとか、
アニメ版の方でも使用されたものもいくつか収録されているため、
単行本そのものは1年と3ヶ月ぶりながら記憶には新しいところではありますね。
三年生組の修学旅行や休日を利用したゆのの帰省、
吉野屋先生の弟登場など、のんびりした日常でも実にバリエーション豊かです。

今回の表紙に乃莉が出ていたりして、着実に新一年生組も馴染んできています。
これまでの法則に則ると、6巻の表紙はゆの&なずな氏になるのかな?
寮生以外だと時折出てくるゆのたちのクラスメイトさんが気になるんですが、
モブキャラの枠を出てスポット当たったりとかしないのかなー。


サザエさん時空ではなくて着実に時は流れている本作の時系列。
4巻目にして2年目に突入したように、
非常にのんびりとしたペースなわけですが、
三年生組も三年生ならではの話題がいよいよ出てきたりして、
いつまでも続くものではないんだなーと思うとちょっと寂しくなります。
まさか進路についてとかを悩む姿を見ることになろうとは。
そんなリアルな話もある中で、同じく時が進んでいるからこその展開も。
学生時代最大のイベントとも言える修学旅行がついに出てきました。
いいなー北海道。
修学旅行は信州で、北海道そのものは行ったことあるけど
函館方面へは行ってなかったりする身としては非常に羨ましいです。
三年オンリーってことでちょい役とか番外編ではなくて
本編でまともな出番がついにやって来た夏目も出てきてくれたところは嬉しいところ。
フラグは立ったので、そろそろデレてくれることに期待しています。

実際に行ってきた三年生サイドの話と、
初の三年不在となる一年&二年サイドの話と
両方から見た話が描かれているところも何かいいですね。
きっとまた季節は巡って次の年になってからも
銭湯に行くエピソードは恒例行事になりそうです。
『ゆのさま』的な意味で。


時折出てくる描写ではやはり美術科なんだなーと思わせてくれます。
すごいなー、授業でヌードなんて描いたりもするんだ・・・

当然専門としてるモデルの人がいるんでしょうけど、
担当教師が吉野屋先生じゃないのは
やっぱり自分も描いてと脱ぎだしてしまうからなんでしょうかね。
逆に立体の授業で粘土の手を作るのは中学時代に自分もやったなー。

当時は幽白が流行ってたから霊丸の手を作るのがけっこういたり、
自分は自分でフレミング左手の法則な手を作ったりしましたっけ。
(作った粘土の手は15年以上経った今でも家のリビングに飾られてます)