こどもすまいる! 2巻
- 作者: 娘太丸
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: コミック
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はなまる幼稚園のアニメ版が開始されて好調な滑り出しを見せている現在、
比較的似たシチュエーションである保育園を舞台としたもう一つの名作がありました。
保育園が舞台であると言うこと、内外問わずみんないい人ばかりで仲がいいこと、
出てくる子供たちも元気系・素直系・不思議系の黄金率を誇っていることと、
きっちりと抑えるところを抑えてますから、
もっと知れ渡ってもいいなとは思ってましたが、
今回で完結となってしまったのが非常に残念でなりません。
できればもう少しこの生活をのぞき見てみたかったと思います。
メインで受け持ってる子供たちの卒園まで見届けたかった・・・
卒園も間近となったある日に各々の夢について語る最終回は
自分が当時は将来の夢にあんなことやこんなことを書いてたなーなんて思い出します。
保育園を主な舞台として展開していくため、
メインは子供たちかと思ってみると、
むしろ大人たちの方がメインではないかと言う目立ちっぷり。
最たる例がカラー描き下ろしの13.5話です。
1巻ラストの続きにあたるエピソードなのですが、素敵に大人の恋愛やってますよ。
明らかに気がある、このまま告白まで・・・って流れで邪魔されて。
そこから確実に進展があったことは最終回の一コマでもわかります。
否定しなかったってことは・・・ね?
夜に月の光の下、飲んだり語らったりする場面がけっこう多いので、
ふらっと立ち寄って自分にも飲ませろーって行きたくなるんですよね。
子供たちがメインであるならばイメージは太陽ですが、
本作のイメージとして月が思い浮かぶのはそのあたりから来ているのかな。
舞台設定もあって全体的にほのぼのした雰囲気となっていますが、
さりげなくパロ要素が多いところも注目点ですね。
何と言っても怪獣ネタが非常に豊富。
やえの着ぐるみにしても所々に出てくる子ネタとしても怪獣率高いなーと。
エレキング風のガウンとかゴモラの着ぐるみとかを着てるかと思ったら
あとがきでなんて大悪獣ギロンとかこれまたマニア心を突いてくるものがあります。
ガメラ対ギロンなんてもう40年以上前の映画ですよ・・・
他にも怪獣ではないけど宇宙の帝王ザカリテとか妙にレトロな方向に傾いてます。
おかしい、保育園ものを読んでいたはずなのに何なんだこのオヤジホイホイは・・・
と言うか、怪獣ネタをはじめとするレトロネタはある意味年齢測定器です。
全部わかるって人は確実に30は超えてるんじゃなかろうかと。