キルミーベイベー 2巻

キルミーベイベー (2) (まんがタイムKRコミックス)

キルミーベイベー (2) (まんがタイムKRコミックス)

今日も今日とてげに激しき漫才ライフ。


ごく普通のボケ役であるアホの子やすなと
激しいツッコミが魅力の女子高生ヒットマン・ソーニャが繰り広げる
ゆるい話ながらもバイオレンス臭漂う漫才4コマが一年の時を経て二巻が出るに至りました。
やっぱり今回も素敵に漫才ノリで終始してますね。

登場キャラが多い4コマ作品とかだと途中のお箸休めとして
本編と全く関わりのないネタを披露してる話などあったりしますが、
本作の場合、それが最初から最後まで続いているとでも言いましょうか。

そんなネタ性はカラーページでも相変わらず健在。
前回は紙ずもうとか色々あったけど、今回はペーパークラフトとか衣裳部屋とか。
ぅーむ、やはりここでもやすなはアホの子全開ですねぇ。


他の作品には見られないある意味すごい特徴として、
ひたすらに登場人物が少ないことが挙げられます。
名前もないモブキャラを除けば登場するのは3人、
しかも一人は登場頻度が少ないので
実質やすなとソーニャの二人しか出てきていないと言ってもいいくらいですからね。
登場キャラを増やすことで話に幅を持たせる手法もあるけれど、
こっちは逆に必要最低限まで絞ったことで集中的にしているとでも言いましょうか。
コンビ芸人がテレビでよく見せるネタだけではない、
ライブやDVDなどで見せる様々なネタを披露しているところを見ている感覚に近いですね。
おかげさまで毎回二人のいろんな面が掘り下げられているような感じです。
一応描き下ろしのカラーページでは1巻のあとがきに出てきていた
没キャラさんが再登場したりするのですが、

本当に出番これだけだから今度こそ見納めとなってしまうのかなぁ。
今後もおまけページとかでちまちま出てきてもらいたいところです。


とにかく終始一貫しているのがボケのやすな、ツッコミのソーニャと言う立ち位置。
裏稼業で殺し屋をやっているだけあって、
ひたすらに激しいツッコミの嵐ですがどことなく愛を感じるんですね。
いくらダークサイドに身を落としていたとしても、
表向きの世間体があるためにひた隠すと思うんですよね。
ここまで平気でナイフを取り出したり折る勢いで関節技極めたりしないですよ。

つまりそれだけ素を出せる分心を許しているからこその
多少いきすぎたバイオレンスなツッコミを入れられるわけでしょうし。
たまに出てくるあぎりさん相手だとさしものソーニャも手をこまねいてる様子からもうかがえます。
まぁあぎりさん自身があまりにも得体の知れない存在だからかもしれませんが・・・

忍者って時点でも相当おかしいけど、更に正体不明になってきました。