二丁目路地裏探偵奇譚 3巻

二丁目路地裏探偵奇譚 (3) (まんがタイムKRコミックス)

二丁目路地裏探偵奇譚 (3) (まんがタイムKRコミックス)

やって来た刺客は極貧シスター純情派。


3巻目にしてとうとう探偵業と全く関係なくなってしまった本作。
今回は『自称』吸血鬼のアリスと、一緒に住んでいる神父をターゲットにした、
刺客のシスター・ガーネットが現れて・・・
恐らくまともにアリスのことを吸血鬼だって認識してる唯一のキャラでしょうかね。
登場後はとにかく目立ちまくりで、十分すぎるほど個性が強いはずの他の面々をさしおいて主人公状態ですよ。
さりげなくエミリーと百合フラグも立てつつあり、
嗚呼これで探偵としての話はまず皆無になりました。
どちらかと言うと普通に何でも屋状態?
実際受けてた依頼も人形作るってものですし。
人形と言っておきながら邪神像になっている罠が仕掛けられていますが・・・

まあもともと依頼も少ない貧乏事務所だったし、普通に日常が楽しいんですけどね。


ガーネットが登場したおかげか、アリスはある意味パワーアップしました。
主にエロ妄想方面で。
さすが作者のHP上でのアナザー版裏設定で想像妊娠が趣味ってだけあります。
神父も今や完全に台詞がいちいち臭い人になっちゃったし、
ダメだこのバカップル、早く何とかしないと状態です。

もう神父は出てくる度に笑ってしまいます。
歯が浮くってレベルじゃないだろうと。
軟派師ってわけでもない筈なんだけど、やっぱ口説いてるようにしか見えないよなぁ。
『キミという迷宮(ラビリンス)を隅々まで探索したい』だの、
『夢と現が混ざり合う瞬間を見たくないかい?』だの、
言語センスがぶっ飛びすぎです。


アリスもいいのですが、個人的に好きなのが本作の『ヒーロー』ショコラさんです。
普段の格好からして男らしいし、見事なまでにひんぬーだし、
所長にも初対面のときに男に間違われてたしと、そっちの色気はほぼ皆無で、
当然着飾ることなんてするわけないようなキャラなのに、
とある事があってまさかのお洒落ですよ。

間違っても女装少年ではありません。
自分の体型にコンプレックスでもあるのかどうかはさておき、
意外と満更でもない様子の破壊力が何気に高いんです。

これは本当に見ながらニヤニヤが止まりません。