はるみねーしょん 1巻

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

\すげえ/ \まじで/


作者の大沖氏と言えば東方の同人誌でチルノの4コマを多数輩出していますが、
世界観をそっくりそのまま現実の世界へ持ってきたようなゆるい展開。
本当に何気ない日常会話をそのまま眺めているようで、
大きな話の起伏と言うものも全くありませんし、
かと言って淡々としているわけでもなく。
リアルに自分達がいわゆる気心知れた仲間とバカ話をして盛り上がっている、
何だかそんな感触が伝わってきます。
話題はどうでもいいようなくだらないことなのに、
話をすること自体が楽しいと言う、そんな感覚。
普通なようだけど普通じゃない、いろいろと不思議ですね。
一線を画しているのはカバー下でも同様。
いざカバーを取って表紙を見てみるとそこにあるのは・・・見てのお楽しみに。
とても自分の口から言えやしないよこれは。


名前:細野はるみ、好物:カレー、特技:空を飛ぶ、職業:学生兼宇宙人。
本作の主役にして象徴であり、不思議ワールドへと引き込む兎とも言えるのがはるみ。
見た目は地球人と全く変わらないのに宇宙人であり、
地球人と違うことと言えば空を飛べることくらい。
それ以外は普通の人間と全く変わらない、どこにでもいそうな一人の女の子。
・・・と思わせて、実はこんなんいるわきゃないおバカっぷり。
やはり文化の違いなのか、何かにつけて感覚が微妙にズレてるんですよね。
そのズレっぷりがあまりにも逸脱していないからこそ話に同意できるし笑えるんだよなぁ。
大笑いするものではなくて、クスリとくるものを畳み掛ける勢いで連続で仕掛けてくると言いましょうか。
はるみのある意味最大の特徴であるのがその目。
点と言うほど小さいわけでもなく、だからと言って普通の目でもなく。
言うなればコンセントの差込口。
最初の数回は普通の目だったときもあり、そのときが意外と可愛かったりするのですが、
途中からは完全にコンセント目になって、見てる側からすると、
それであるべき姿になったと思ってしまう、思わせてしまうのがはるみと言うキャラなのです。
\やべえ/とか\すげえ/のように、吹き出し外の台詞も中毒性が高いです。
あまりにも自然に入ってくるので\やべえ/。


なお、個人的には『地獄』って屋号のカレー屋はありだと思います。
ラーメンだけど『地獄ラーメン』って屋号は実在するし。
と、このように同意できるネタや、一度は思ったことのあることや読み間違い、
果ては昔遊んだことのある10回クイズや古今東西と、
日常のリアル密着感が\はんぱねえ/です。