鴨川ホルモー 2巻
鴨川ホルモー (2) (角川コミックス・エース 216-2)
- 作者: 渡会けいじ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: コミック
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1巻のときは名前だけは頻繁に出てくるものの、
全く実情が掴めなかったひたすらに胡散臭いホルモーとは何であるかが判明し、
今回からは本格的に開戦して、それを通じて複雑化していく人間関係が描かれます。
結局肉まんを上から見たような顔をした多数の『オニ』を式神として従え、
それを使役して戦う団体戦だったわけですが、
あくまでそれは表面上でのこと、まだまだ実情は深そうですね。
どんなものであるかがわかったはずなのに相変わらず胡散臭い。
使役するのも普通の言葉じゃなくて専用の言葉じゃないと駄目だったりと、
人間に媚びてないと言うかリアルな仕様が故なのかな。
新島襄、湯川秀樹、クラーク博士と名だたる面子も関わっていたようですし。
初陣となる立命館大白虎隊との一戦を経て途端に様変わりしていく人間関係。
ほんの一つの指示ミスがきっかけで優勢に進めていた戦況をひっくり返されたことを皮切りに、
ペナルティによってとんでもないことになってしまう高村、
盛大に失恋をし、参加四大学全てを巻き込む十七条を発令させる安倍、
十七条発令のごたごたからデレの片鱗を見せ始めた凡ちゃん。
全員が全員何かしらの大きな変化を遂げて、本当に激動の回です。
吹っ切れた高村をこういう風にしてしまったセンスはすごいですね。
原作版でもこうなるらしいし、確かに表紙でそんな風になってるけど、
1巻で小林亜星のサムシングを歌ったりとか時代考証が何かおかしい。
大変革を遂げることになる最大のポイントは高村の指示ミスだけど、
それと同じくらい大きく様変わりするきっかけになってるのが早良さん。
・・・と言うか、ひでぇなこの女と思ってしまうわけです。
気のあるような素振りで安倍の部屋にやってきて何をしたかったんだと。
メインキャラよりもサブキャラ陣の方が何だか魅力を感じてしまったりも。
特に龍大の立花さんと同志社大の山吹さん。
立花さんは友達として付き合うのが楽しそうなタイプですね。
台湾マフィアっぽいって理由で『龍大朱雀団』って名前からフェニックスに変えた張本人ですし。
それを言ったら『京産大玄武組』『京大青竜会』あたりはすごくヤクザです。
不憫な役どころのまま出番が終了してしまった山吹さんもまた出てきてほしいな。
振られた者同士、安倍と付き合うようになったら面白いけど、
そういう意味では凡ちゃんにフラグが立ちかけてるからなぁ。
と言うか芦屋とは別れて正解だったのでは?