日常 4巻

日常 (4) (角川コミックス・エース 181-4)

日常 (4) (角川コミックス・エース 181-4)

未だかつてない斬新な競技の実態とは!?


いい意味でも悪い意味でも本当にわけがわからない本作。
作中に小ネタが仕込まれている作品と言うものは数多くありますが、
本作の場合、全てがネタであり、木の葉を隠すのであれば森、
ミスディレクションの技法にて本当に語りたいネタまで小ネタの一部にしてしまっていると言いますか。
これまではタイトルは『日常』なのに全然非日常な話ばかりじゃないかと思ってました。
今回は何気に実経験もあるし自分もそうだったと言うようなあるあるネタが増えた印象です。
開幕からじゃんけんやって買ったときの手によって進む歩が違ういわゆるグリコじゃんけんですし。
確かにパーで勝ったときは『パイナップル』で6歩でしたし、
グーで勝ったときはローカルルールによって違うものの『グリコ』で3歩か『グリコのおまけ』で7歩でした。
コーヒーショップでの注文に関する話でも何でスタバなり何なりのあの手の店は
ああも注文がわからないものなのでしょうか。
まだショート、トール、グランデはわかるけどドッピオって何ぞ!?
普段行かない人にとってはワンダーランドすぎます。


ネタがカオスゆえのシュールさも相変わらずで魚雷跳びはいい例です。
助走してる方向に逆らって真横に跳ぶし、カウンター魚雷で本跳躍するし。
ぃゃ、みおの身体スペックって実はとんでもなくすごいんじゃなかろうかと。
魚雷の跳ぶ方向は物理法則を無視してるし、鉄棒でプロペラって逆上がりよりも遥かに高度な気が・・・
そして今回シュールさで最強はやはり初登場した桜井先生の弟が披露した囲碁サッカーでしょう。
囲碁とサッカーを組み合わせた競技のはずなのに何故かジャーマンが飛び出したりと、
あらぬ方向へと突き抜けてます。
まぁ現実にチェスボクシングなる競技なら存在するわけだからありえなくはないかもしれない。
小ネタも猫の坂本さんがスネークよろしく段ボールに隠れてみたり、
なのと笹原の熱愛疑惑が浮上したり、クロスボンバーが飛び出したりと実に豊富。
確実に人を選びそうだけどこういうカオスなものが好きなら確実にハマるのではないかと。