Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2巻

友情と百合の境界。


スピンオフ+ロリ=魔法少女
古くは天地無用から派生したプリティーサミー、
最近であればとらハから派生したリリカルなのはとまさに必勝の方程式。
その実例に新たな一ページが加えられた瞬間でした。
サーヴァントと戦うとか宝具の概念のようにFateなんだなと思う節はあるものの、
改めて全体を見直してみるとそれを通り越して普通に魔法少女ものなんだなと思うわけです。
絶対的な強さを目の当たりにして目覚める秘めた能力、
その能力を恐れて逃げ出してしまう葛藤、
友情のために再び立ち上がり戦いに赴く覚悟、
真の能力を引き出したことによる二段変身、
そして合体技とガチ百合。
もうね、魔法少女ものとして必要であるべき要素が余すところなく盛り込まれていて、なおかつ熱い。
セイバー戦とバーサーカー戦に至っては完全にバトルもののノリです。


スピンオフとして重要な要素の一つでもあるのがオリジナルキャラの存在。
美遊はもう一人の主人公として立派にその役目を果たしました。
口数少ない天才肌だったのが次第にいろんな一面が見えてきて
友情(ただし相手はイリヤ限定)のために自分で全てを終わらせる覚悟を持ち、
最終的にガチ百合になるまでの変わりっぷりがすさまじいです。
しかもメイド服姿とレアな格好まで飛び出して
それをイリヤに見られてしまったことで赤面して・・・
ぁーもう可愛いな!
このメイン二人が確固たる友情パワーを発揮するようになる経緯も見所の一つではないでしょうか。


他にはルビーのボケっぷりと凛の突っ込みに。
あまり出番が多いわけではないけれどセラやアイリとなかなかに濃い性格したキャラが多いので
日常パートもだらけることなくテンション高いまま読み続けられるのは吉です。