メビウスギア 1巻

メビウスギア 1 (ヤングジャンプコミックス)

メビウスギア 1 (ヤングジャンプコミックス)

欲するは力か愛か。


ひとたび契約すればその力を貸し与えて契約者の願いを叶える。
ただし人を愛するとその相手を殺す。
からくり人形のような『マシーネ』を巡る心の揺れ動きとバトル。
地味にぇちぃ描写がそれなりに入っていたりするのですがそれ以上にバイオレンス描写が強烈。
箱型のカッターのようなもので押し切断するのが主でこれでもかというくらいに人間の頭の断面図が出てきます。
型によっては全身薄切りハムのようになってしまったり皮を剥がれて筋肉や骨が剥き出しになってしまったり。
画力が手伝ってとにかくリアルすぎるんです。
リアルすぎてグロい描写のはずなのに逆に芸術性さえ感じてしまうわ。


契約者もいろいろいるもんです。
教師にデザイナーにストーカーにアイドルに大財閥の会長に。
人によっては力に身をまかせて狂人となったり逆に愛を覚えたために破棄しようと苦悩したり。
決して愛せないがための苦悩ってものは半端なものじゃないんですかね。
アイドル(男)が契約してたときにそのアイドル(くどいけど男)が愛した相手が同じグループのメンバー(これまた男)で
いきなりガチホモ展開になったときはぅわーとか思いましたが・・・
愛の幅が広いと言いますかフリーダムすぎると言いますか。
何よりも謎なのが主人公の静馬だったり。
ただのお調子者のナンパ師と思いきやわけありっぽい経緯で学園にやって来ているようだし
かと言ってマシーネを狩るための手段を持ち合わせてるわけでもなく。
そのあたりの目的も後々わかってくるのでしょうか。