猫神やおよろず 1巻

猫神やおよろず 1 (チャンピオンREDコミックス)

猫神やおよろず 1 (チャンピオンREDコミックス)

猫神?むしろニート神。


東方シリーズの同人業界でその名を広く知られ、
REXでは世界樹2の連載もしているFLIPFLOPs発の単行本にしてオリジナル作品。
いろんな神様が住む町のとある骨董屋を舞台に騒動のようなそうでないような日々。
和風な雰囲気が全体的に漂ってはいますがそれでも舞台は現代、
Amazonならぬkonozamaなるweb通販があったり何気にほの付くヒルズ族だった元社長の話題もあったり
そこかしこに現代ならではの描写ってものが織り込まれてます。
とは言うものの舞台となる八百万堂は貧乏経営。
未だに現役稼動しているゲーム機はファミコンという見事さ。
始まってページめくったらスパルタンXプレイしてるんですからそりゃ笑いますがな。
開幕のこれに限らず地味にレゲーネタが含まれてるのでファミコン世代には嬉しい限りかもしれません。
レーダーはDSしかもLiteじゃない初期型だしカブラステギとか風魔の盾のデータがー!なんてのもあるし。
基本ノリはギャグ方面ではあるけれど毎回中盤以降から後半にかけてはちょっといい話にシフトして最後に落とす。
起承転結を丁寧に作りこんでるから展開も自然な流れだしメリハリ利いてますね。


掲載誌がどちらかと言うとお色気方面なものが多い萌え特化ないちごなわけですが
どっちかと言うと萌えというよりは純粋に可愛いと言いましょうか。
何だかほんわかしてくる感じなんですね。
しっかりと百合成分も含まれていて抑えるべきところは抑えている?


貧乏神のエピソードで不渡り出したとかある佐久作物産。
佐久作・・・さくさく・・・さくSaku・・・
!?
身内ネタとお見受けしてよろしかったでしょうか?


チャンピオンRED本誌の方で読みきり掲載されていた大凶ちゃんとしあわせな世界も収録されていて
一粒で二度美味しい仕上がりとなっております。
さすがに同人方面ではよく出てくる麻雀ネタはありませんでしたけど。