くままごと 1巻

くままごと (1) (リュウコミックススペシャル)

くままごと (1) (リュウコミックススペシャル)

リアルとぷりちーの協奏曲。


ジャンルを問わずあらゆる漫画の様々な場面で登場する動物、それが熊。
山へ行けば凶暴な野生の熊と出くわし、かと思えば可愛いぬいぐるみでファンシーショップで売られていたり。
そんなリアルな熊とぷりちーな熊が奇妙な競演を果たしました。
基本可愛い熊たちが子供役、大きなリアル熊がお守り兼突っ込み役といったスタンス。
動物漫画にして子だくさんの母親の苦労する気持ちがわかるってなんて斬新!?
そう思ってしまうくらいに小熊たちはやんちゃすぎ。
朝なかなか起きない、しかも冬眠せずに夜更かししまくりな家庭劇場あり、
一転して小熊達が暴走族になってたりするし
果ては熊だけではなくパンダまでメインキャラ級に出てきてしまって何たるカオス。
パンダも漢字で書けば『熊猫』ですし、見た目の可愛さにだまされてはいけない!
その腕力は人なんて簡単に葬れるんだ。
ただ、作中に出てくるパンダは動物園とかで見る愛嬌はなくて
終始口からよだれが出てるわ話数ごとのアイキャッチで熊を殴ってるわストリップまでやるわ。


絵とか話のノリとかはどことなく昭和臭が漂ってきて
話そのものに真新しさのようなものはあまり感じないとしても
やっぱりリアルな熊とそうでない熊たち、そしてパンダって発想は強烈でした。
どうにもCOMICリュウってのは少年誌とも青年誌とも異なった玄人好みな作品が多い気がする。