あいこら 11巻

あいこら 11 (少年サンデーコミックス)

あいこら 11 (少年サンデーコミックス)

全ての事は終息へと向かっていく。


登場する全ての主要キャラに何らかの結末を。
そんな感じを漂わせる本巻、明らかに話が終わりの方向へと確実に向かってます。
恐らく次に出るであろう12巻が最終巻となると思われますが本誌でもそんな終わりを感じさせるエピソードが多数。
先生は亡くなった恋人へ対する思いから先へ進むことを決心して婚期も間近となり、
あやめ姫とハイジは本当の愛へと目覚めてツンデレカップルっぷりを発揮し
(表紙がこの二人ということからも根本的なところで繋がったのは確か)
桐乃は昔からの夢であった念願のアイドルデビューを果たして転校してしまい。
ほんの1巻の間でこれだけの個別エンディングを迎えていて
それでいて根本的なところに根付いている変態漫画であることは忘れてません。
ブルマーを崇拝する新興宗教とか理想パーツの等身大チョコとかまた出てきたゆきえ23歳とか。
しっかりとポリシーを持った変態ってのは強いんだと物語ってくれました。


先生にしてもハイジにしても過去に何らかの深い傷を負った者は
表面上では明るく取り繕っていてもその実とても深い悲しみを背負い続けているのか。
博愛主義者で両刀のただの変態だったと思ったら
実は親から愛情を注がれずに育って孤独な暮らしをしていた過去への反発だったとか。
だからこそ姫の怒りを買ってその主義を否定されたときのショックはあまりに大きすぎたのでしょう。
新興宗教とかってそういう精神状態の相手を言いくるめて洗脳・信者化してしまうのだからタチが悪い。


ちなみにネタだと思ってたブルマーの起源、試しにWikipediaとか見てみたらマジだった・・・
レントゲンとかサンドイッチとかカーディガンのように何気に人名が元になってる代物だったんですね。