メイド刑事 1巻

メイド刑事 1 (Flex Comix)

メイド刑事 1 (Flex Comix)

80年代ドラマテイストでお送りいたします。


一見するとただのメイド、しかしてその正体は警察庁長官に仕える武闘派。
本来の主人である長官から階級預かっていて水戸黄門の如く胸のブローチを開けると中には警察のマーク。
とってもスケバン刑事を思い出してしまって最近の作品なのに妙な懐かしさを覚えてしまうのはそのためか。
普段は眼鏡をしててメイドらしく物腰優雅に振舞うも感情高ぶって眼鏡を外すとあらもう立派なスケバン刑事
かの決め台詞「お前等許さんぜよ!」とか言い出しそうな勢いでして
悪と対峙したときには『この先、冥土』と書かれた一里塚の上に立って謳い文句。
これもまた昭和の頃とかによくあったようなヒーローものと言うか勧善懲悪ものと言うか。
一里塚はさすがにギャグなのか素なのか判断に困るところはあるものの
こういうのはそういう突っ込みを考えてしまうと負けですから。


80年代テイストと言えども今の時代を物語るものもあって
メイド喫茶のウェイトレスがとあるIT企業の人身売買に身を落とすことになったりという事件では
メイド喫茶にIT企業と現代を物語るものが出てくるのがポイントですか。
でもってこの企業の社長がこれまた絵に描いたような典型的なキモヲタだったり。
逮捕されるときに言った台詞が
「そこ光ファイバーひいてある?」
ぅゎー、死ねばいいのに・・・
何でこんなのに惚れてたんだ美人秘書!


読んでてとてもスケバン刑事が見たくなってしまうのでした。