神太刀女 1巻

神太刀女 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

神太刀女 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

日本刀擬人化。


寄らば斬る、我が身既に刃也・・・昔とある人は言いました。
意志を持ち主を選び、主と共に命運を共にする生命を持った刀、神太刀女。
主人公の少年時代に一度であったその女性はものを斬ること以外が出来ない身で、
10年後に再会を果たした時、命運は動き出す。


ヒロインが武器化する作品は数あれど、お姉さんタイプと言う点が新しいところでしょうか。
大抵同い年くらいの系統ですからね。
とかく、何も知らず手に取ったが故に戦いに巻き込まれていく主人公が次第に覚悟を決めていったり、
刀も己が主人を主と認め、共に成長してゆく。
やはりストーリー的にはありがちかなーと思いながらも工夫がなされてます。
わかりやすいのが人間形態のときにきている服は鞘なので一度刀化して元に戻ると裸だったりとか。
それが元で一回勘違いされてもう一人のヒロインであるはがねにブチ切れられますし。


ただ生命を持っているだけではなく、神太刀女を持つということはそれと対を成す邪刀と戦うと言うこと。
主人公はその覚悟を決めて本格的に巻き込まれていくことになるのですね。
神太刀女は己の意志を持って主と共に戦うならば邪刀は持った相手の精神を乗っ取って人斬りにさせる対の存在。
よって邪刀を断ち切れば乗っ取られていた人間は元に戻る。
その間の記憶はないとなるととても怖いことです。
興味を持って刀を拾った次の瞬間から己の意思はなくなって殺人鬼となってしまうわけですから。


兎にも角にもヒロインの一人であるはがねが可愛いからよしとする!
ついでにカバーを取ると野郎のふんどし姿で飾られる表紙と裏エピソードの4コマが。
最初に邪刀に乗っ取られてた男はそういう経緯らしいです。
でもその見た目でフォークシンガーの追っかけってのは何かが違うような・・・