佃島パイレーツ 1巻
佃島パイレーツ 1―うおーたーふろんと物語 (マガジンZコミックス)
- 作者: 村枝賢一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: コミック
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元プロレスラーが落っこちた先は屋形船の船内で、
その事故で若くして屋形船業を営む女主人・ほとりの裸を見てしまったことにより拝観料100万を請求されて
なし崩し的に働くことになったものの実はこの船、海賊と呼ばれるほどのとんでもない大改造がされていて・・・
改造内容はガスタービンエンジン(ターボ付き)にホバークラフトにさらに潜水機能まで。
ここまで改造して金に執着する理由が徳川埋蔵金への浪漫。
そりゃ間違いありません、こいつら海賊だ・・・
ライバルどももこれまた破天荒で、
バニーガール付きのキャバレー仕様で使用料100円で対抗するほとりの幼馴染の金持ち船宿に
隅田川の警備にわざわざ大型巡視艇を持ち出す海上保安庁に
船を盗んで返して欲しければ〜と果たし状を出して隅田川に特設リングまで作るプロレス団体のお嬢様に
ほとりの通う学校で対抗意識バリバリの一昔前の少女漫画風お嬢に。
それぞれのポリシーもあくまで商売で勝つと豪語したり犯罪を犯さない限りは手出ししなかったり。
佃屋所属の小学2年生、典坊も見た目は鼻たれ小僧ながらもやはりこの一家の血を引く漢。
嘘をついたら好きな子の前で裸踊りしろと言われて本当に実践し、
でも最後はその嘘を叶えるべく無断で屋形船を操縦したり。
この回のやり取りとしてポケベルがキーとなっているのですが、
今のご時世、小学生ですら携帯電話持ってる今となっては時代考証は10年くらい前?
そのあたりはさて置いてもやはりメールとかの文ではない数字だけでの独自の暗号文だからこそ成立する話です。
こんな無茶苦茶な設定ながらもさすが舞台は浅草に佃島。
下町情緒はきっちり通します。
もんじゃ屋、どぜう屋、レバカツに花火大会にそして隅田川と屋形船。
個人単位でもいいからまた屋形船に乗りたくなってきました。
一つだけ突っ込み。
1話でライバル店が搭乗人数100人を謳った大型船をアピールしてますが、
現実、120人乗りの更に上を行く大型船は実在します。