仕事始めに対する抱負をあえて挙げようとするならば寝落ちしないことだが初日で挫折しそうなほどに条件が厳しすぎる

とうとう休みが終わってしまう・・・
思えば開幕から冬コミ、年明け初日は昼飲みしてバラエティ見るだけの寝正月。
2日や4日にも出かけたりして、7日中5日は外出してた状況。
フリーな日もほとんど寝てたし、駄目な休みの過ごし方全開でしたな。
二日だけ行けば連休とは言っても、その二日の仕事がかったるい。
しかしそれさえ行けば7日は年明け初豚野郎(店名)を予定してたりする、
更に一ヶ月もすれば人生初海外体験も待っている。
いつも通り平々凡々とやっていくとしますか。
まぁ7日〜9日の連休もひたすら冬コミ新刊読むだけに費やしそうですがね。
昨年末からの漫画単行本も10冊以上積んでるし、
読む時間が全然足りない・・・
物を書く時間は完全に別枠だからなぁ。

閉ざされた空間から始まる恋 『鏡の国の針栖川』 1巻

鏡の国の針栖川 1 (ジャンプコミックス)

鏡の国の針栖川 1 (ジャンプコミックス)

幼い頃に命を救ったヒロイン・真桜が気になるものの、
告白できずに友人関係のまま平行線な日々を過ごす少年・針栖川。
ある日、再び命を救うこととなったが、
気が付くとそこは鏡の中の世界だった・・・

「プリティフェイス」や「エム×ゼロ」の叶恭弘氏が、
約3年ぶりに週間ジャンプに帰ってまいりました。
前作の「エム×ゼロ」は「To LOVEる」とほぼ同時期に開始され、
お色気ラブコメ枠として人気を分かつほどだった中、
突然のギブアップ宣言で終了してしまった経緯があるため、
週間連載に不安を感じたりもしつつも、
特異な状況におけるお色気ラブコメの一角が復活したことは、
素直に嬉しい限りなのですよ。
成りすまし、魔法学校ときて、今度の舞台設定は鏡の世界。
閉じ込められてしまった鏡の中からの脱出方法を探しつつ、
ヒロインとの運命共同体な生活、その中で起こる様々なお色気トラブルは、
相変わらずの氏の色が出ていて安心できますね。

徐々に加速してゆく三角関係も相まって、
ブコメ的にも、お色気的にも今後が楽しみなところです。


辿り着く結末は脱出か閉鎖か。
真桜のことが好きで、猛勉強して必死の思いで同じ高校にまで入ったのに、
今の関係が崩れてしまうことを恐れるあまり告白できないヘタレが、
鏡に閉じ込められたことで覚悟を決めることができるのかが焦点ですね。
ただ、脱出するにしても、告白するにしても、ハードルは非常に高い。
途中で解放されるための条件が両想いの相手を見付けることと判明するものの、
それで告白して終了かって言うとそうでもなく。

このような閉鎖された空間に閉じ込められる以上は呪いのアイテム以外の何者でもなく、
告白するチャンスは一回きり。
そこで失敗すれば即終了と言う極めて危険な道。

恐らく最初から自分の気持ちに素直になっていれば、すぐに外に出られたろうに、
とある一件によって、針栖川が真桜ではなくて、その友人が好きと誤解されてしまう始末。
はい、見事な三角関係の成立です。
誤解を解くにも手段が無いし、それを針栖川自身は知らないことが、
更にハードルを高いものにしています。
現時点で告白したら確実にアウトですね・・・
作中で何度も出てくるゴルフボールタワーの表現が実にハマってます。
他にも唯一鏡のことを知る相手と鏡面越しに接触することで、
一時的に入れ替わることができるとか、色々と鏡自体にも謎は多そうで、
三角関係を更に加速させる要因として皆を悩ませてくれそうですね。


特異な状況もさることながら、ラブコメとしても要注目。
さすが一時期はジャンプのお色気枠の一角を担っていただけあって、
本作も際どいシチュエーションが満載です。
中には着替えとかお風呂のシーンがあったりするものの、
大半がパンチラ要素と言うのがまたツボですな。
鏡だからこそのシチュエーションを存分に活かしてますね。
下着、特にパンツにどれだけこだわり持ってんだよと。

これだけだったらただのお色気枠で終わってしまうけれども、
プラスアルファのラブコメ要素がかなりのドキドキものでたまらんのです。
昔も今も命を助けられたこともあって、
真桜さん明らかに針栖川のことが好きなのは間違いないんですよね。
助けられたから今度は自分が助けるなんてそう簡単に言えることじゃないし、
全体的にときめいてるシーンも多くて、
この絶妙な心理バランスこそがやっぱりラブコメの華です。
一方で勘違い三角関係な真桜の親友の咲さんも徐々に恋愛感情を持ち始めるのがまた。

元々真桜さん相手にかなりガチな百合方面のキャラだったかと思いきや、
ラストでフラグ成立してから針栖川のことが気にかかるようになり始めて、
本当の三角関係に発展してゆく様子もよし。
さすがに泥沼にはならないだろうけども、
こういう関係も見ている側からするともどかしさに思わず身悶えしてしまうのですよ。