年が明けてもぼっちです 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』 4巻

苦難の学園祭乗り越えて、迎える冬と三学期。
されど話しかける人はなく、嗚呼、女もこっちどこへゆく・・・

高校デビューのスタートダッシュに失敗しただけで、
特にいじめられているとかそういうことは全く無いのだけれども、
友達ゼロのぼっち生活は見ているだけで心が痛い本作。
来月からアニメ放送開始とか未だにマジでやるの!?と、
現実を受け入れ難く感じてしまうほどではありますが、
全ぼっちと全コミュ障が泣いた果てしない痛さは留まるところを知らず、
前回少しだけ見えた光明も回収されることなく過ぎ行く冬が描かれます。

しかもちょっとした事件によって馴染むことは更に困難に・・・
自分も高校時代はどちらかと言うと友達は少ない方だったけども、
さすがにここまでじゃなかったですよ。
(クラスの中にはもこっちと同じくらい浮いてたのが居たのも事実だけど)
きっとこのまま二年になっても相変わらずで、
空気のまま卒業して数年後にそんなのいたっけなと思い出話のネタにされるんだろうなぁ。
いくらでもチャンスはあるはずなんだけども、
全ての選択肢を誤る負の奇跡を起こしてしまう本人の問題もあるにせよ、
こうも明白に勝ち組と負け組ってものが分かれてしまう世の中は無情なり。
アニメ版の方のキービジュアルとかは割りと可愛いと思うんですがねー。
果たして本当にこのままぼっちのままで高校生活を終えてしまうのか否か、
生暖かくも恐る恐る見守っていきたいところです。


鬱に近いほどに感じる心の痛みはぼっちであることのみならず。
確かに明らかにクラスの中でも浮いている存在で、
話しかけることにも一苦労で周りに全く馴染めないことは、
今も昔も少なからず経験のあることなので、
そういう意味で心苦しくなることもあります。

が、それ以上に胸が痛くなってくるのは、
もこっちが自意識過剰すぎるが故に周りの優しさに全く気付いてないことなんですよ。
ラソンで声援をかけてくれる他の生徒たちとか、
こんな娘でもしっかりと親として見守ってくれている母親とか、
周りの好意を全てガン無視ですからね。
特にクラスのクリスマス会でのくだりは痛すぎて塞ぎこんでしまったくらいです。
結局自分が入り込める雰囲気じゃないから参加せずに帰ってきたのに、
親には行ってきたと嘘を吐いた心境たるや。
嗚呼、何か打ち上げとかに呼ばれすらしなかった当時の心の傷が抉られる・・・
と、ここまでなら浮いてる存在ってだけで済んだのだけれども、
今回発生したとある一件で一年次におけるリカバリは完全に不可能になりましたね。

授業中にGが乱入してクラス中がパニックになってる状態で踏み潰すのはいかんわ。
これ、ドン引きされてるだけだからまだいいとしても、
最悪Gってあだ名を付けられてもおかしくないですって。
せめて教科書とか新聞紙の類を使ってれば結果は変わったろうに・・・
それを差し引いても今回は色々とアレな感じが強まってる気がします。
露骨に他人の不幸を願ったり、弟の受験まで結果的に妨害してしまったり、
人間性を何とかしなけりゃ卒業後社会にも出られずにニート化するでしょうね。


痛い中にも笑いあり。
前回なんかもステルスモードとかでちょくちょく出てきてましたが、
特に今回はパロネタの要素が随分と色濃くなってきた感じがします。
最初のエピソードからして懐かしめのAKIRAとかヤムチャの死に姿とかあるし、
便意の例えはカイジネタで、エデンの檻のク●ニしろオラァ!とかもあり、
比較的最近のテラフォーマーズとかもあれば、
まゆたん作品コラ画像のバイククラッシュのやつまであったりする。

何気にこのあたりを自重しなくなってきたあたりが、
作中の約一年間の間でもこっちのオタ指数グレードアップを表しているのかも。
もしかすると来期アニメ作品の中で、
今期のニャル子からパロ枠継承することになる!?