授業サボりもまた青春 『となりの関くん』 4巻

授業など知ったことかと一人遊びを極める関くんと、
ちゃんと授業を受けてほしいと思いながらも見守ってしまう横井さん。
そんな二人の関係を一気に近付けるかのような事件が起こり・・・
部活動のような課外活動ですらなく、
授業中のサボりを現実にはありえないレベルまで昇華させて
机の上に大宇宙を展開している本作も4巻目。
基本毎回やってる話の流れは同じはずなのに、
どこまでもぶっ飛んだ手口のエスカレートっぷりと、
横井さんのリアクション芸人ばりの反応と百面相で、
常にどこか新鮮な気分で見られるというのはすごいことですね。

登場人物もたまに出てくる後藤さんとかを除くと、
ほぼ二人だけの世界とかどこぞのキルミーベイベーばりの少なさだし、
話の広がりは地平線の彼方のように果てがありません。
しかもアニメ化決定ってマジか!?と言いたくなりますよ。
ほぼ一発ネタのオンパレードのような話なのに、
30分も放送枠で冗長になりすぎたりしないんですかね。
5分枠なら毎回話の尺的にいいのかもしれないけども・・・
そのあたりは決定したってだけでまだ詳細は不明なので、
いつどの局でキャストとか製作がどうなるのか続報に期待ですね。


時には自爆し、妨害されても一人遊びは止まらない。
授業中のみならず、テスト中にまでおふざけをかましたりして、
普通なら絶対気付くだろってレベルなのに気付かれないという、
汚いさすがNINJA汚いってレベルの隠蔽スキル持ちで、
意識してるのが横井さんしか居ないって状況もすごいんだけど、
新しい遊びのアイディアは普通に関心できますよ。
花札vs百人一首に自作クレーンゲームあたりは面白そうだし、
今回なんて催眠術なのか降霊術なのかテストで大変なことになってるし。

こういう発想ってルールに縛られない小学生とか思い付きそうだよなー。
関くんの場合、リアルタイム進行中の中二病の気もあるし、
人一倍想像力は豊かそうってのもありますからね。
学校の授業も将来的にどこまで意味を為すかは怪しいところですが、
勉強以外の個性を伸ばすのも教育なのかなとか考えるとなかなかに深い。
本編のみならず、あとがきでもこのあたりのクオリティは発揮しているので、
やっぱり根本的に普通の人と発想が違うんだろうなーと思ってしまいます。
ヤマザキ春のパン祭りについてここまで語る人をはじめて見た・・・


二人の間にフラグが成立!?
ただの隣同士のクラスメイトと言うにはあまりにも密接に関わりすぎており、
もう付き合っちゃえよってレベルの二人ですが、
ギャルゲーの類なら今までの関係から一変するほどの、
一大イベントが発生してしまってドキドキものですよ。
ええ、横井さんが関くんの家にご訪問という・・・

教室での静かなるバトルがまさかの場外乱闘に突入!?
これは後藤さんじゃなくてもラブラブに見えてしまいますって。
エピソードのオチ的に再び来訪する機会はいくらいでもありそうですし。
妄想逞しい上に横井さんのことが好きすぎる後藤さんも相当アレですが。

一方で授業中の遊び眺めてって関係にも若干の波足が。
毎回傍観して時には遊びに参加すらしてしまう横井さんが、
まともに授業中に妨害成功したのって今回が初なんじゃないですかね。
無事に授業が受けられるようになった安堵感と、
してやったりって感じの超ドヤ顔で、
白々しく教科書を読む横井さんの表情ときたらもう。

肉付きのいいむっちりめのバディ共々、
相変わらず横井さんの一挙一動は性的にそそられるなぁ。