地上最強(?)のギャグ降臨! 『バキどもえ』 1巻
- 作者: 板垣恵介,さいとうなおき
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/02/08
- メディア: コミック
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そんな彼らの普段とは違う一面を垣間見てみると・・・
終盤はかなり謎の展開ながらも一応範馬刃牙編まで終了した本編。
ひたすらに雄の臭い漂う刃牙の世界を完全ギャグとして描いた本作は、
しかし本来は本編の着彩担当でアシ業務をしているだけあって、
それこそ本編さながらの非常にリアルで再現度の高いものになっています。
その絵柄で全力バカをやっているだけに、
雄度に加えてカオス度も高いものになっています。
元々本編からして格闘ギャグだったろって話も無きにしにもあらずですが、
作者自身はいたって大真面目でも、
思考があまりにも常人離れしすぎているために、
結果としてギャグとなってしまっている本編と違って、
本作は作業中のおふざけから生まれた経緯もあって、
最初から狙ったギャグとして描かれているものなので、
元々エキセントリックだったキャラ達は更にすごいことになってますよ。
シュールなものから下ネタまで。
ネタの多彩さはまさに範馬の血が為せる業ですね。
肉体派ギャグはどこまでも突き抜ける。
本編と違って最初からギャグ作品の位置付けなだけあって、
あの特有のシリアスな笑いは無いものの、
その分キャラのはじけっぷりは留まるところを知りません。
一話目からして刃牙が納豆と格闘してたりする時点で・・・ねぇ。
格闘バカが本物のバカになったと感じた瞬間でした。
元々Gを師匠と呼んだりカマキリとイメージトレーニングしたりしていたけれども、
昆虫は人間サイズだと圧倒的に人間よりも強いからまだわかります。
が、本作では師匠と呼ぶ相手はG以外にも犬の糞にまでそう呼んでしまったり、
イメージトレーニングは最早妄想具現化装置となってゾンビを街に溢れさせたり、
すごいんだけどバカですね。
他にも烈先生たち海王が集まって王様ゲームに興じたり、
花山がカリスマモデルになってしまったりもするのですが、
何と言っても何気に比率の高い下ネタの数々に目がいきます。
うん、とりあえずウンコネタ多すぎ。
ぃゃー小学生が実に好きそうだなー。
同誌で連載してる浦安鉄筋家族とコラボると本領発揮しそう。
そういや浦安〜にも大量脱糞キャラの「議員」がいましたね。
最強の男と将来を共にするなれば、最強の女たれ。
格闘ものであると同時に絵柄の濃さもあって、
本作も基本的には雄度が高いものとなっていますが、
範馬刃牙編ではほとんど出番のなかった梢の活躍っぷりも注目どころ。
何度となく刃牙をしばき倒すその様は、
間違いなく本作中における最強の女傑です。
鞭打や対手をマスターしていたり、
遊園地のフリーフォールから落ちても受け身を取って無傷だったり、
烈先生に激しくツッコミを入れていたり、
アルプス一万尺で刃牙と拳を交わしたりと、
一挙一動から漂う超雌としての風格。
モンハン回に至ってはイビルジョーのオーラを放ってますからね。
たぶん強さは刃牙以上、勇次郎以下くらいの位置になると思われます。
格闘モード時の絵柄は男連中とほとんど変わらない表情で、
デフォルトはいつもの板垣顔だったりもするのだけれども、
これが恋愛モードになると意外と可愛くなったりするから困る。
普段からこの顔だったら全然イケるのに・・・
そんな梢のビジュアル面が最強だったのが特訓回。
わざわざオリバのところに行って、
何故かマリアの修行を受けた結果がごらんの有様だよ。
・・・ぇーと、マツコ?