運命の相手は●●●王子!? 『恋愛ラボ』 7巻

恋愛ラボ (7) (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ (7) (まんがタイムコミックス)

夏休みも佳境へと差し掛かるも、進展の兆しが見られない一同。
そんな中、複数校が集まる生徒会交流会へと参加することになり・・・
長く続いた夏休み編もいよいよ大詰め。
夏の恋と言えば情熱的に激しく燃え上がることこそ華であると言わんばかりに、
一斉に花が開くが如く急展開を迎えまくりな今回。

大なり小なり皆に見せ場があって全員が主役状態なので、
果たしてこの中から最初に結ばれて飛び抜けるのは誰になるのか、
全くわからない様相を呈してきました。
目まぐるしくキャラの視点が変わるから常に新鮮で、
異なるパターンのドキドキに溢れてひたすらに悶絶ものなのですよ。
ついにアニメ化が決定したとのことですが、
果たしてどの段階まで放送されることになるんでしょうね。
当初吐いてた嘘がバレて本格的に動き出すのが4巻〜5巻くらいからだから、
そのあたりまでやるのかどうかがけっこう重要な気はしますけども。
何はともあれリアルな恋愛のドキドキ感もギャグのお笑い成分も、
どこへ飛んでゆくかわからない全力投球には今後も期待せざるを得ませんね。


気になるから素を見せたくない。
交流会ではリコとマキがそれぞれ対照的な行動を実践していて、
どちらも相当にテンパってるなりに奮闘する姿が楽しくもあり可愛くもあり。
相手に良く見られたいから素の自分を偽ってらしくない振る舞いをする。
真面目な側面の自分も見てほしいから逃げることなく立ち向かう。
行動は正反対だけど、どちらも行動原理は
恋愛感情によるものである点で一致しているあたり、
人間の持つ感情の中でも恋愛感情ってものは本当に複雑なんだと思いますよ。
でもやっぱり変に繕うよりはありのままの方がらしいですね。
そういうところをしっかりと見ていて好きだと言えるナギみたいな男らしさが羨ましい。
清楚キャラを演じてるときも可愛かったけど、
リコはワイルドの君であってこそですよね。
悪いことには悪いことだと立ち向かって言えるたくましさ、これは惚れるわー。

マキも完璧超人な生徒会長として以外にも作中一の変人であることもまた然り。
これでお互いにキャラを偽る必要もなくなったわけだから、
あとは自分の気持ちに素直になってそれを伝えるだけですね。
まぁそこからが茨の道であることは間違いありませんが・・・
同時にナギとヤンの男衆もも着実に好きって気持ちが募ってきていて、
本当にこれでもかってくらい不器用なんだけどこのまま進んでいってほしいですね。
恋愛研究のシチュエーションをも超越したマキとヤンの一幕は、
本作ならではのラブコメというかラブギャグに溢れてましたし。

どんなにいいシーンであってもうなぎ臭溢れてるってシュールさがたまらんわ。


意外なところから意外なフラグが成立!?
リコとマキは超スローペースで進行中、
スズも小出しにフラグが積み重なっている状態で、
サヨに至っては最初から彼氏持ちでそれが問題になったこともありました。
と、今まで全く男に縁の無かったエノにもついに運命の出会いが・・・

間違って乗ってしまったバスで車酔いの危機を救ってくれたとか、
シチュエーション的には救世主すぎてそりゃ惚れてしまうってもんですよ。
しかし純ラブコメではないギャグ成分多めな本作のことですから、
肝心の相手の発言が今後のキャラを決定付けるほどの残念インパクト放ちまくり。
停留所じゃないところで降りるために運転手を説得した決まり文句が、
少なくとも年頃の女子を助けるためとは到底思えない代物なんですね。
ウンコってお前は小学生かと。
しかもナギとかヤンの通ってる南中の生徒会長だったときたもんだ。
まさかここで今まで何度か登場しつつも顔が出てない半モブキャラだったのが、
急に大躍進してくるなんて思いもしないですって。
件の発言と会長って立場からウンコ王子の通称が完全に定着しちゃってますけどね。
作中でもリコが6巻分かけてようやく辿り着いた領域に、
一日で到達してしまったことがネタになってるくらいだし、
もしかすると他の面子を差し置いていきなりの後方からの指し返しもありえるかも。

何はともあれ全員に意中の人ができてよかったよかった。